表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Boys draw the ambitious  作者: SheRry
6/12

虚と嘘

「え…?…りゅ…龍?」


何で龍がそこにいるんだ?何で?声優やってたの?


「「「きゃあああああ!!!かっこいいいいい!!!!!」」」


「ね!かっこいいでしょ?wそうそう、みんなに見てもらいたいVTRがあるんだ!ここんとこ数日龍輝くん、すっごく忙しそうだったんだけど、そこで何してたかみんな、知りたい~??」


「「「知りたぁぁぁあああい!!」」」


「はい、じゃあ龍輝くん、きゅー振りして?」

「はい、じゃあ…VTR…スタート!!」



_____


映像が終わった。そこに映っていたのは、具合が悪く学校を休んでいたはずの龍の姿だった…。


「~~~~っ」

「レイレイ!?」

俺は、その場にいたくなくて会場を飛び出した。大和の声が聞こえた気がしたがそんなことはもうどうでもよかった。頭の中に浮かぶのは、あれだけ嫌ってた大神龍輝が、大好きな幼馴染の大御龍之介だったこと。何で龍が声優をやっているのかということ。何で具合が悪いと言っていた龍がロケをしていたのかということ。何で龍は俺に秘密にしていたのかと言うこと。そんな色々な思いが俺の中を渦巻く。


…まだイベント中だろうけど、大和にメールでも送っとこう…。


『ごめん。具合が悪い。先帰るけど、ゆっくりしてね。誘ってくれてありがとな。』


…これでよし。…帰りたくないな…家族に心配かけたくない。


俺は、虚ろな目で街を歩いた。


__ポツポツ__ザアアアアアアアアアアアアア___


「…?…あ、、、雨だ…。」


帰らなきゃいけないかな…?もうどうでもいいや…。


「…!?」


突然雨が止んだ。正確に言うと、雨が遮られたようなそんな感じがした。ふと顔を上げる。


「…え?…何でここに…?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ