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Boys draw the ambitious  作者: SheRry
5/12

楽と落

「~~~♪」

「なんや、ご機嫌やなぁ~w」

「だってだって、あの上野煌さまのイベントだよ!!テンション上がらないほうがおかしいって!」

「しっかし、女の子のファンが多いなぁ~」

「そうだねぇ…」


俺は今、上野さんのイベント会場にいる。イベントまで時間があるから並んでいるんだが、あたりを見回すと女性ファンばかり…。男性もチラホラいるが、男2人組はあまりいないから周りの目線が少し痛い…。


早く、イベント始まらないかなぁ…いろんな意味で。



_____数時間後


やっと、会場に入れた。大和が取ってくれたチケットは連番だったから隣同士だった。しかも、前から2列目のほぼ真ん中。こいつは神か?



『~~~~~♪♪』


開演の音楽が鳴る。照明が落とされ、人影が…。


「みなさああああん!こんにちは~!!」


「「「きゃああああああ!!」」」


生…上野…すごい…。


「今日は、俺以外にもゲストを呼んでいます!最近ブレイクし始めた、マインエンターテイメント新星スター!…秘密の仮面王子大神龍輝くんに来てもらっています!


「「「きゃあああああああ!!!」」」


う…嘘だろ?大神って、顔出しNGで…。というか…


「秘密の仮面王子って呼ばれてるんやなぁw」


だよなw


「煌さぁんw秘密の仮面王子ってなんすか~」


「「「きゃぁあああああ!!」」」


「あ、こんにちは~!大神龍輝です!今日も仮面です!w」


大神龍輝が登場した。やっぱり今日も、仮面なんだな。


「だけど、今日は龍輝くん仮面外すんでしょ?」


「「「ええええええええええ!?」」」


「驚くでしょ?wでも、外すんだって!ね?龍輝くん」

「はい!俺、大神龍輝は今日、仮面を外します。今日から、秘密の仮面王子ではありません」

「ねね、どういう心境の変化か聞いてもいい?」

「はい。…俺、実は自分に自信がなかったんです。俺なんかが人様の前に立ってもいいのかって。キャラの声をやっているときは、いいんですけど、顔出すと【俺】じゃないですか。それに自信なくて…」

「みんな、実は、すっげぇぶっさいくなのかな?って思うでしょ?w別にそんなことないんだよ?むしろ、何で隠してたんだ!!って殴りたくなる感じw」

「殴りたくなるってなんすか!w…まぁ、そう思ってた俺ですが、デビュー当初自分に課せていた課題があったんですよ。」

「なになに~?」


「「「聞きたあああああい」」」


「単純ですよw俺今、煌さんと、【俺様☆ファンタスティック】ってアニメやってるじゃないですか?」

「うんうん、そうだね」

「それで俺、サクトってキャラで準主役になれた。…俺の課題は、大きな役を掴むことだったんです。俺は、それを達成することができた。だから、ある程度自信がついて、今日顔出ししようと思ったんです。」


大神龍輝…そんなことを思っていたんだな…。


「では、準備はいいですか?」

「はい。」

「では、大神龍輝くんの封印が解かれるときです。皆さま、大神龍輝の暴走にご注意ください!w」


その言葉を合図に、大神龍輝が頭の後ろにあるお面の紐をゆっくり解く…。そして、大神のお面が外れるとき、俺は驚嘆した。


「え…う…そ、、、だろ…?」


そう、そこにいたのは…大神龍輝という名の…





「…龍…?」


大御龍之介だった…____。

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