初戦闘
今回地の文がおかしい気がします。
文章書くのムズイデス。
「…ようやく痛みが引いてきたな。それじゃあとりあえず装備一式いただいとくことに……ん?」
視界の端に動くものが見えたので振り返るとそこには半透明の水色の物体がぷにょぷにょと近づいてきていた。
小型犬ほどの大きさのそれはスライムと呼ばれるモンスターだ。
「おースライムだ。良いね良いね、ファンタジー感出てきて良いよ。ペットにできないかな。モンスター同士だし仲良くできるよな。ほーらこっちおいで。こわくない、こわくない。あ、でも今の俺はモンスターだから怖いのか。怖いのか?鏡とかないからよくわからん。あーとりあえず黙るか。少なくともぶつくさ独り言してるヤツが友好的に見られるはずはないだろうからな、うん」
口を閉じて左手で手招きをする。
スライムはそれに気づくと数秒考える素振りを――このスライムに考える能力があるかは定かではないが彼は考えていると思った――した後ポヨンと音を立て飛び掛かり、そのまま手を包み込むようにして捕食行動を開始した。
「あっづ、痛ぇ!」
残念ながらモンスター同士の友情などというハートフルなものは存在しない。
食うか食われるか。
やはり異世界であっても自然界の摂理は弱肉強食であった。
「こっの、は・な・れ・ろ!」
ブンブンと何度か手を振ることでスライムを払いのけることに成功するが、飲み込まれていた手はシューシューと音を立て手首まで軽い火傷のように赤くなっている。
「よくもやってくれたな!この剣の錆にしてくれ…あれ?」
折れた剣を手に取り、勢いよく振り返ったがそこには水色のゼリー状の物体が散らばっているだけだった。先ほど振り払った勢いで地面に叩きつけられそのまま死んでしまったようだ。
「よ、弱い…。確かにスライムって最弱のイメージあるけど、いくらなんでも弱すぎじゃね」
有名ゲームのせいでスライム=最弱モンスターというイメージが付いているが、作品によっては物理無効の難敵として登場することもある。実際このダンジョンの下層に生息するスライムはほとんどが物理攻撃が効かず、個体によっては一部の魔法を吸収するものすらいる。
そんなことも知らないまま彼は飛び散ったスライムの欠片を剣の先でつついている。
「お、おお。死んだか?死んだな。しっかし問答無用で襲ってくるか。はあ、コミュニケーションが取れると思ってた俺がバカだったな。あー寂しい。辛い。誰か俺を癒してくれー、すでにメンタルがピンチなんだよ。アレだな。とりあえず話し相手を見つけるのを目標にしよう。あとはおいしい肉だな。別に肉に限定しなくていいけど人肉以外が食べたい。アレくっそマズイ!ああああ、また思い出しちまったぁあああ!」
人食の記憶はなかなか消えないようで、そのまましばらく悶えることになった。
書いてる現段階のヒロイン候補は
①くっころド真面目女騎士
②モンスター大好き合法ロリ
③名状しがたい肉の塊の邪神
の3人
誰にしようかなー(③をガン見)