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空色の魔法使い  作者: 乃口一寸
間章 魔法使いと奇妙な隣人
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冒険者講習③

 講習生を含むコボルト討伐隊総勢二十七名は巣があるという森を目指して街道を北上していた。


 エルシオン周辺は治安が良く野盗や魔物の類もあまり出てこないので、最低限の警戒はしつつも冒険者と講習生とが入り混じって会話をしながら歩いていた。


「それじゃあ、シリウスさんは十二で冒険者資格を取ったんですか」


「なるべく早いうちから資金を貯めたかったからな」


 グレンから頼まれたこともありシリウスはソラと並んで話をしていたが、冒険者志望の少女はこちらがこれまでこなしてきたクエストに興味があるようだった。


「たまに大学などで会った時でいいのでシリウスさんの冒険譚を聞かせてもらってもいいですか?」


「別に構わないが……。そこまで楽しい話でもないと思うけどな」


 目を輝かせながら見上げてくるソラを見てシリウスは本当に面白い少女だと思った。


 女の子に向かって失礼な例えかもしれないが、ソラの姿はまるで未知な世界に憧れる少年のようで、ふとかつての空矢が家族の仕事の関係もあって海外での進学や就職を希望していた事を思い出す。


(ふむ。誰かに似ていると思ったら……)


 昨日研究室で会話していた時もおぼろげに感じていたが、この少女はなんとなく雰囲気や話し方などが空矢に似ていたのだ。

 本好きなところやお人好しな部分も同じである。


 お互い面と向かって話すようになってからまだわずかな時間しか経っていないのにもかかわらずスムーズに会話できているのはそのせいかもしれなかった。


 ふいに黙り込んだシリウスをソラが不思議そうに見上げる。


「どうかしましたか?」


「いや……。笑われるかもしれないが君が少し親友に似ていると思ったんだ」


「シリウスさんの親友……。もしかして合同演習の時にグレイシアと組んでいた人ですか?」


「そいつじゃなくてもっと古い友人だよ。事情があってもう会えなくなってしまったけどな」


 こちらの表情などから察したのかソラはそれ以上聞こうとはしなかった。

 ただおもむろに何か考え込む仕草をして、


「でも、これは面白い偶然ですね」


「どういうことだ?」


「今だから言いますけど、私もシリウスさんを見かけるたびに昔仲の良かった友人に似ている気がして前から一度話をしてみたいと思ってたんです」


「そうだったのか。それはなんというか光栄だな」


 まさかソラがそんな風に感じていたとは夢にも思わなかった。

 もしかしたら昨日馬車に誘ったのはそのためだったのかもしれない。

 今思い返せば姉に質問を促していたマリナの姿はどこか意味深だった気もする。


「そういえば腰に差している刀は本物ですよね。ちょっと触らせてもらってもいいですか?」


「刃先に触れて手を怪我しないようにな」


 シリウスがベルトに固定していた刀を渡すと、ソラは両手で丁寧に受け取ってそっと鞘から抜いた。


「へえ……綺麗な波状の刃文に形状がとても美しい刀ですね。どこかで購入したものなんですか?」


「祖父がもともと家に代々伝わっていたものを俺に譲ってくれたんだ。本当かどうかは知らないがずっと昔に東方の有名な工房で鍛えられたものだそうだ」


 切れ味や強度は申し分なくマドックの話だと東方産の刀でもかなり出来がいいものらしい。

 かつて祖父がくれた時に多くの魔物を(ほふ)った妖刀だとか笑いながら言っていたのはさすがに冗談だと思うが。


「刀術は騎士学校で習ってるんですか?」


「いや、あいにく教えられる人間がほとんどいないかったから、グレンさんの知り合いにいた東方出身の冒険者に教えてもらったんだ」


「そうだったんですか。じゃあ私と一緒ですね。私の師匠も東方出身で冒険者をしているんです」


「俺の師はどこか胡散臭い男だったけどな……。まあ腕は確かだったし、他にもいくつか東方発祥の技法を教えてもらったが」


 それから二人は刀をきっかけに話が弾み、こうして話してみるとソラの東方に関する知識が想像していたよりも深いことが分かった。


(刀や東方文化に大きな興味を示すのは元日本人の転生者だから……というのはさすがに虫が良すぎるか)


 シリウスがこれからもさりげなく探っていこうと考えていると背後から茶化すような声が聞こえてきた。


「二人とも仲がいいねえ。ガキ同士お似合いじゃねえか」


 いつの間にか後ろを歩いていたナジムがからかうような笑みを浮かべており、どうやら先程のやり取りで目を付けられてしまったようだった。


「何か用ですか?」


「なに、グレンの旦那がお前のことを随分買ってるようだからどのくらいの腕前なのかちょっと試してみたくなってな。どうだ、俺と勝負しないか?」


「……勝負?」


「どちらがコボルトを多く狩れるか競うんだ。コボルトみたいなザコ相手じゃ退屈だからちょうどいい暇つぶしになる。もしお前が勝てたらいい酒を奢ってやるよ。ああ、まだガキンチョだからミルクの方がいいか」


 小馬鹿にしたような視線を向けてくるナジムに対してシリウスは表情を変えずに答える。


「遠慮しておきますよ」


「なんだ、自信がないのか? お前が負けても無茶な要求を押し付けたりはしないぜ?」


「この仕事は講習生に魔物との実戦を体験させることが目的であって個人の勝手な行動は認められていません。下手すれば契約違反ととられますよ」


「はっ、真面目だねえ」


 ナジムはしばらく隣で挑発するような言葉をしつこく投げかけてきたが、シリウスにその気が全くないと分かるとつまらなそうな表情をして離れていった。


 別の冒険者に話しかけるナジムを見ながらソラが息を吐く。


「冒険者の中にはあんな人もいるんですね」


「ああいう奴はごく一部だ。俺の知る冒険者は皆プロ意識を持った連中ばかりだよ」


 シリウスはそう答えながらもトラブルなく今回の仕事を終えられればいいのだがと懸念するのだった。



 ※※※



 しばらくすると討伐隊は街道からほど近いコボルトの巣があるという小さな森の前に到着していた。

 これまでの目撃情報などを鑑みると推定で三十体ほどのコボルトたちが森の奥で生活しているらしい。


「ここからはミーティングで決めたとおりに行動してくれ。決して油断しないように」


 グレンの指示により講習生の前後を冒険者組が固めるように隊列を組んでから森の中へと踏み込んだ。


 地面には獣道よりも広い大勢に踏みしめられたような跡が森の奥まで続いていたので歩きにくいということはなかった。

 おそらくコボルトの群れが移動する際にできたのだろう。


 街道の時とは打って変わり皆は口を閉ざして慎重に進んでいた。

 たいして広い森でもないので大きな音を立てればここからでも気づかれてしまうかもしれないのだ。


 講習生達の後ろにいたシリウスも周囲を警戒しながら歩いていた。


(……静かだな)


 森の中は時折鳥の声が聞こえてくるだけであとは討伐隊が移動する際のわずかな音くらいであった。

 この奥でコボルトたちが生活しているにしては静かすぎる気がする。


 シリウスがどんな些細な音も聞き逃さないよう耳を澄ましていると前にいるソラの姿が目に入った。


 他の講習生が緊張の面持ちできょろきょろと周囲を確認しながら歩いているのに比べ、ひとりだけ背筋を伸ばして堂々と歩いているソラの佇まいからは余裕が感じられた。

 むしろなんとなく楽しんでいるようにも見えて、案外冒険者向けの性格かもしれないとシリウスは思った。


「む……全員止まれ」


 少し進むと急に先頭のグレンが声を潜めながら皆を停止をさせた。


 シリウスが前方に視線を向けると、前にいた冒険者達が屈みながら地面に触れて何かを確かめているようだった。


「……落とし穴だな。まさかこんなものが掘ってあるとは」


「コボルトが設置したんですかね」


「おそらくそうだろう。珍しいが巣の近くに罠を仕掛ける事例はこれまでも確認されている」


 グレンが地面のやや不自然に積み重なっていた落ち葉をどけるとそこには何人もの人間が入れそうな大きな穴が空いていた。

 深さは三メートルほどとたいしたことはなかったが、底には先端が鋭く尖った木の枝が無数に刺さっており落ちればただではすまないだろう。


 グレンは立ち上がると皆の方を見て、


「すでにミーティングでも述べたが繰り返し注意しておく。講習生は教官が歩いた場所以外には決して行かないこと。いいな」


 講習生達が頷くのを確認するとグレンは行進を再開したが、落とし穴からそんなに離れていない位置にまた罠が見つかった。


 今度は地面すれすれに細いロープが張られていて、それに引っかかると横の茂みから金属の破片でできた塊が飛び出してくる仕掛けで、さっきのといいなかなか凶悪な罠である。


「コボルトにしては用意周到だな」


「我々が引っかかるような罠じゃないですけど気をつけた方がいいかもしれませんね」


 それからより注意を払いながら進むと、やがて木々の奥に開けた場所が見えてきて、グレンが手を振って皆を背の高い草が生い茂っている方へと誘導した。

 どうやらコボルトの巣に到着したようだ。


 シリウスが前方に目を凝らすと広場のような所に木や葉っぱなどで作った簡素な小屋みたいなものがいくつか建っておりあれがコボルトの住処のようだった。


 巣には数体のコボルトが歩いているのが確認できたものの今のところ気づかれた様子はなくこの分だと当初の予定通り敵の不意を突くことができそうだ。


 冒険者達はそれぞれ武器を手にするとグレンを中心に臨戦態勢を取る。


「手はずどおり教官陣がコボルトの巣に奇襲をかけるから、講習生の諸君はここから魔物との戦いがどういうものかよく見ておいてほしい。もし我々から逃れた敵が向かってきた場合は必ず複数で対応すること。慌てなければ君らでも十分対処できるはずだ」


 手に長剣を持ったグレンが講習生らに注意すると、最後にシリウスに向かって「あとは頼んだぞ、マーシャル」と告げた。


 念のためシリウスはコボルトの巣に突っ込まず講習生のフォロー役をすることになったのだ。


「随分楽な仕事だな、マーシャル教官よ。まあ、そこでヒヨッコどもと一緒にぼけっと眺めてな。俺が本物の戦闘ってやつを見せてやるよ」


「余計な私語は慎め、ナジム。万が一のために教官がひとり付いておいた方がいい」


「コボルト相手にそこまで神経質になるなよ。何なら俺ひとりで退治してきてもかまわないぜ」


 軽口を叩くナジムをグレンは溜息を吐きながら(いさ)めると、最後にもう一度巣の様子を窺ってから仲間と共に飛び出していった。


 すぐに巣の方からコボルトの鋭い鳴き声が聞こえてきて戦闘の開始を告げる。


 シリウスは息を潜める講習生達と茂みから戦闘を眺めていると様子が少しおかしい事に気づいた。

 数人の冒険者がコボルトと戦っているものの何人かが周囲を見回しながら困惑しているように見えたのだ。


(……どうしたんだ? まるで敵を探しているような――)


 そこでシリウスは近くから複数の殺気を感じ、直後にソラが警告の声を発した。


「シリウスさん!」


「敵の奇襲だ! 各自応戦しろ!」


 シリウスが声を上げながら振り返ると背後に固まっていた講習生達を挟み込むように左右からコボルト達が押し寄せていたのだ。

 どうやら討伐隊の存在はとうに気づかれていたらしい。


 シリウスは腰の刀を抜き放ちながら状況を冷静に観察する。


(武装したコボルトが二方向から三体ずつ。講習生達の迎撃は……期待できそうもないな)


 目前に敵が迫っているのに講習生達は茫然と武器を構えたまま突っ立っているか恐怖に顔を歪めながらへたり込んでいるだけだった。

 ほとんどが魔物との実戦は初めてで想定外の不意打ちを喰らったので仕方がない。


 すぐさま助けに向かうとしたシリウスだったが、両方同時に対処することはできないので一瞬迷っていると、目の端に小さな影が飛び出していくのが見えた。


 シリウスが視線を向けるとソラが片方のコボルト達の方に走っており、こうなればあちらは任せるしかないと逆側の敵に意識を集中させる。


 魔力を足裏に込めて一気に加速したシリウスは尻餅をついている講習生に襲い掛かろうとしていたコボルトの首を勢いそのままにはね飛ばした。


 間一髪で助かった講習生はびっくりしたようにシリウスを見上げていた。

 おそらく急に目の前に現れたように見えたのだろう。


 あっという間に仲間がやられたコボルト達は怖気づいたように動きを止め、シリウスはその隙を見逃さずに縮地と呼ばれる特殊な歩法で瞬時に間合いを詰めると、残りの二体も同じように首を一振りで切り離す。


 コボルト達をわずか数秒で倒したシリウスがすぐに逆側を振り返ると、ちょうどソラが放った魔導の矢が敵を三体同時に貫いて絶命させていたのだった。






 確認された全ての敵が駆逐されたあとシリウスはコボルトの巣を見て回っていた。

 巣は広場にある大木を中心に整然と広がっていて人間の町に少し似ているのが印象的であった。


 シリウスは小屋の中に落ちていた果物ナイフを拾う。

 広場には人間が作った道具が大量に散乱していて、彼らは村などから使えそうな道具をこっそり盗んで生活に役立てる習性があるのだ。


 他にも質のいい武器や防具なども発見されており、最近街道で被害にあった行商人が積んでいた荷物のもので間違いないようだった。


 シリウスが観察を続けていると同じく巣を見回っていたソラが正面からやってきたので声をかける。


「さっきは本当に助かったよ。俺ひとりだと皆を守れなかった。改めて礼を言わせてくれ」


「いえ。怪我人が出なくて良かったです」


「グレンさんも君にはだいぶ感心していたよ」


 コボルトの急襲を退けてからしばらくして異変に気づいたグレンたちが血相を変えて戻ってきたものの、シリウスだけでなくソラの働きによって講習生達が救われたことを知ると、面白くなさそうな顔をしていたナジムをのぞき皆が感嘆していた。


 またこの活躍でソラへの認識が変わったらしく、シリウスに護衛役を頼んでいたグレンも「さすがはウェンディ教官のお孫さんだ」と褒めちぎり、実際に目の前で見ていた講習生達も感銘を受けたようで、あれから少女に話しかけるようになっていた。


「それで、何か手がかりになりそうなものは見つかりましたか?」


「いや、残念だが」


「そうですか……。残りがどこに行ったのか分かればいいんですけど」


 表情を曇らせたソラが広場の一角に目を向けると、そこには倒したコボルトの死体が並べられており、全部で十二体あったもののあきらかに予想されていた数よりも少なかったのだ。


 結局グレンたちが巣で戦ったコボルトは六体しかおらずどうりで教官達が困惑していたはずである。


 また他にも懸念材料があり、巣の規模からするとコボルトの数は予想よりもずっと多い可能性が高く、下手すれば倍近いおそれもあったのだ。


「今は森の中を調査しているグレンさん達の報告待ちだが、おそらく森にはいないだろうな」


 現在、六人の教官が二手に分かれてコボルトの捜索を行っており、シリウスら残りの教官と講習生達は巣で痕跡などを調べながら彼らの帰りを待っているのだった。


「コボルトの行方もそうですけど、他にも気になる点がいくつかあるんです」


「俺達が奇襲を受けた件だな」


 逆に不意を突かれてグレンたちは少なからず衝撃を受けていたようだったが、コボルトの襲撃を受けたのは運悪く道中で見つかってしまったからだと結論付けていた。


「そうかもしれないですけど、森の入り口に見張りがいて私たちの動きを掴んでいたんじゃないかと思うんです」


 それなりに知能があるコボルトとはいえ組織的な行動はあまり得意ではなく、彼らが人間のように効率的な役割分担をすることはほとんどない。


 なのでコボルトが見張りを立てるなどにわかには信じられないが、いくつもの罠を仕掛けていた警戒心の強さを考えるとあながち的外れとも言えなかった。


「それにこれを見てください」


 ソラは手に持っていた縄を見せる。


「私達に襲いかかってきたコボルトが持っていたんですけど、もしかしたら講習生を人質に取ろうとしていたのかもしれません」


「コボルトが人間を人質に取る……。ジョークみたいな話だが頷けるフシもあるな」


 巣にいた六体のコボルトは突っ込んできたグレン達とまともに戦おうとせず逃げ回っていたそうで、もしこれらが囮で数に勝る人間達に対抗するために経験不足の講習生を人質に取ろうとしていたのなら理に適っていると言える。


 それに、本来なら武装した人間達に気づいた時点ですぐに逃げ出すはずのコボルト達が留まっていたのは不自然であった。


「だが、彼らにそこまでの知恵があるとは思えないし、そんな話は聞いたこともない」


「いずれにしても一般的なコボルトとは様子が違う気がするんです。直接見たのは初めてでほとんどが本から得た知識なんですけど……」


「ふむ……」


 コボルトの生態に詳しいわけではないが自身の経験から見ても違和感を覚えていたのは確かだ。


「ただ、彼らにそういった知恵がなくても何者(・・)かが巣を守るために指示を与えていたと考えれば納得できます」


 意味深なことを口にするソラをシリウスはじっと見つめた。

 なんとなく彼女の言いたいことが分かってきたような気がする。


「もう君の中でおおよその結論は出ているんだろう。俺に教えてくれないか」


 ソラは頷くと広場の中央にある大木の前まで歩いていった。


「ここにはひと際立派なコボルトの巣がありますけど、おそらく彼らのリーダーのものと思われます」


 広場の中心という配置、そして大木に寄り添うように作られた豪華な巣は群れのボスのものと呼ぶに相応しく、壁には人間から奪った装飾品なども飾られていて明らかに他のと比べて差別化がされていた。


 ただ、そもそも彼らの群れに特別な個体は存在しないはずだとシリウスが頭を捻っていると、ふと昨日研究室でしたソラとの会話を思い出した。

 あの時話題に上がった魔物の特殊な生態などを載せた本には思い当たるような事例が書かれてあったのだ。


「……そうか。君が言いたいのは魔物の突然変異のことだな?」


 報告事例は数十年に一体ほどと極めて少ないものの、通常の個体よりもずっと強靭で知能の高い『変異体』と呼ばれる魔物がごく稀に出現することがあり、こいつが本来いないはずのリーダーとして君臨していると考えれば辻褄が合うような気がした。


「もし君の予想が当たっていたら少々厄介なことになりそうだな」


 シリウスは通常の数倍は大きい巣を見つめながら表情を険しくするのだった。

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