表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

哀しみの雨

戦闘に入ります。

やっとキャラが本領出せるって感じです。

―翌日―

嘉多野「えっと来ていないのは風上さんと西明寺さん、東雲さんですね」

俺は待ち合わせ場所に自分の家にした。

変に迷われても困るし一番分かりやすいだろうから。

なのに、もはや30分以上も遅れてる。

なんて常識はずれの人たちなんだ。

俺は髪をかきむしることでしかイライラを抑えられなかった。

載寧「大丈夫ですか?顔色優れないみたいですけど」

おそらくいきなり俺が髪をかきむしるようなことをしたから気遣ってくれたんだろう。

嘉多野「載寧さん。助けて下さい僕にあの人たちをまとめる自信がないです」

載寧「まぁ大丈夫ですよ…多分」

常識人の載寧さんにまで見放された。

俺のメンタルが崩れ落ちそうになる。

そんな俺に、追い討ちをかけるように目の前に現れたのは東雲さんだった。

東雲「遅れてすいません!

   ちょっとRPGのゲームで今回の侵略のシュミレーションしてたら遅くなりました」

いやちょっと待て。ツッコミ所が多すぎないか。

載寧「あの、RPGのゲームって魔物とかが出てきたりして武器とかを強くしたりするのですよね。

   俺もやってみたいと思ってました」

嘉多野「載寧さん。そこ興味もつところじゃないです。

    それより東雲さん!魔物と戦うのではなく人ですよ。

    わかってますか?」

東雲「わかってますよ。なのでいっぱい薬草もって来ました!」

彼女のリュックの中身には緑色に染まっていて。

それもそのはず。

小松菜、ほうれん草などがリュックいっぱいに入っていたからだ。

嘉多野「これは多分使いません」

俺は呆れた状態で言うしか自分を抑えられなかった。

でも結局は東雲さん以上の人の対処をしないといけない訳で…

西明寺「ハーイ♪元気にやってるかしら?」

載寧「生憎、嘉多野さんは元気じゃないです」

西明寺「私が来たんだから、もっと喜ばなくちゃダメでしょ。

    それに風上ちゃんも一緒に来たんだから!」

風上「遅れて参上です」

謝る気ないな…この人たち。

西明寺「もう元気出しなさいよー今から侵略でしょ! とっとと済ませて帰りましょ。

    まぁlevel1程度だったら余裕ね」

levelというのはその領地の設備から領主の強さ、兵力を表し1~10まであると言われている。

だが噂で聞いたところによるとそれ以上もあるとか。

とにかく今回の侵略は安易なのは確かである。

でもこのチームは未知数で、正直levelなんていうのは少しの参考程度にしかならないのだろう。

嘉多野「ですが、気を抜いてしまわないようにしてください」

西明寺「私達をを誰だとおもってるの?おそらくあんたより強いと思うわよ!ねぇ?」

風上「はい!私頑張ります!」

東雲「シュミレーション頑張ったので大丈夫かと」

載寧「まぁ護身術程度なら」

西明寺「ほら皆がこう言ってるんだから信用しなさい!」

俺の背中を押す西明寺さんは俺を勇気づけた。

結構痛かったけど。

今から俺たちの侵略が始まる。

この先に待っていることに気づくこともなく。



一方その頃

嘉多野家付近

?(滝井)「とうとう出発したねー僕はどうしようかな?

      うーん見張っておくのもなーつまんないし。

      そうだ!遊んであげよう!僕の銃たちを皆に見せてあげよーっと」


載寧「多分あれだと思うのですが…」

明らかに敵地だと思われる。

というのも見張りの兵が二人と山賊のようなやつらが中をうろうろしている。

守りが弱いと思われる。

それに地図によると入り口と裏口があるらしい。

風上「あっ…!あれは敵ですね!怖い顔をしています」

西明寺「ビビってるのかしら?私先に行くわよ」

西明寺さんは颯爽と敵地に奇襲を仕掛けた。

俺たちはこの間に裏に回り込み敵地に突入する。



≪西明寺side≫

彼らたちと別れた後私は見張りを倒す。

見張り兵「なんか来たぞ!」

見張り兵2「はぁー眠いから幻覚でも見てるんだろ」

西明寺「あんたたちバカじゃないの?油断し過ぎー」

見張り兵「うっ…」

肘で腰を打つ

一人は倒れたわね。

次は…

西明寺「あんたね。私の蹴りをくらわされるだけ幸せだと思いなさいよ」

見張り兵2「ぐはっ…」

?「うわぁ…すごい!お見事。敵ながらあっぱれな戦い方だと思うよ」

西明寺「いつからいたの」

?「君が見張りたちと戦ってるときかな?いやそれより前?

  あっごめん覚えてないや」

全然気づかなかった。

私ならある程度なら気づいてたはずなのに。

私の情報の中にもこいつの存在がない。

でも私の話術なら…

西明寺「ねぇ?まずお互い自己紹介しないかしら?

    私は西明寺カナメ。

    女装家と一応情報屋やってるわ」

?「うん!君のことは聞かなくても知ってる。色々知ってるよ。

  あっちなみに僕は滝井神成。

  拳銃使いだから色々銃のこと教えてあげるよ」

以外とお話してくれるじゃない。

でも、本当はおしゃべりが達者な人ほど怖いものはないわ。

西明寺「あなたのことは初めて聞いたわ。ここの人じゃないの?」

滝井「うーん。その質問は答えられないな。

   敵に安易に教えることは出来ないしそれに、そんなつまんない質問に答える気も尚更起きないしね」

手強い相手ね。

幼稚な質問じゃ簡単には騙されないわよね。

少し試してみましょう。

西明寺「敵か敵じゃないなんて分からないじゃない?

    私がもしかしたら裏切ったとしたら…そうなれば私も味方になり得るでしょ?」

滝井「裏切るかー。君に出来たらそれはいいね。

   僕は君を大歓迎するよ!

   よし!良いこと考えた」

そう言って彼が取り出したのは銃だった。

私は彼が撃った瞬間、目の前が真っ白になり、

その場に倒れこんだ。

私が最後に見たのは煙が上がった銃口だった。



≪嘉多野side≫

そのころ俺たちは西明寺さんのお陰で裏口に回り込むことができた。

これから領主を倒し、終わらせる。

嘉多野「皆さん気を抜かず早く終わらせましょう」

俺たちは兵が騒いでいるうちに門を抜け、中央に出た。

載寧「あのおそらくあそこで騒いでいるのが領主かと」

明らかに外がざわつき始めたのに気付いたのか領主の子分が小屋から出て来た。

子分「何だ!やけにうるせぇぞ」

子分2「何かあったんだろ。俺たちでどうにかなる話だ」

東雲「もうすぐで気付いてこっちに来ます」

東雲さんは超能力者でその能力、未来予知はすこし先の未来を予測することが出来る。

嘉多野「こっちから仕掛けましょう。

    載寧さんお願いします」

載寧さんは魔法使いで光を操ることができる。

子分「なっ…眩しい!」

風上「私も眩しいですでもあなた方を倒すためにチョップです!」

子分2「痛っ…くそっ女ごとき。脇腹をくらえば!」

風上「痛そうなので遠くへ回避です」

子分2「どこいった!」

風上「ここですちょっと遠くへ行ってました」

風上さんは超能力者でその能力は瞬間移動。

一度いった場所にしかいけないのは少々難点である。

子分「瞬間移動ごときでビビるなよ。

力は男には劣るだろうしな」

載寧「力まかせなやつは嫌いだ。

護身術とかを学んだらどうだ」

一人は峰打ちをくらい失神した。

東雲「もう一人は領主を呼びに行くみたいです」

嘉多野「自分たちも援護に向かいましょう」

子分2「領主様を呼んで来たぞ。逃げるなら今だな」

俺が東雲さんと着いたときにはそこには大柄の男がいた。

いかにも力が強いことが見てわかった。

嘉多野「皆さんは下がっていて下さい」

領主「…そこのお前俺に何か用か」

その一言で緊迫した空気が俺を包みこんだ。

嘉多野「あなたの地を侵略するために来ました」

領主「正直なんだな。それほどの自信があるってことを示しているのか?」

そいつは自信ありげな顔で俺を見下すようにいった。

嘉多野「別にそうではないですが。

    簡単に負けるほど弱くは無い」

俺は魔法使いですぐ側にあるものなら簡単に浮かせることが出来る。

それと同時に爆発させることも可能。

俺はそれを浮遊爆発魔法と呼んでいる。

俺はその魔法を使い一気に領主を浮かせ投げ飛ばす。

領主「痛いな。さしぶりな気がする」

領主は鬼の形相でこちらを睨む。

俺にゆっくりと近づき、右拳で俺を殴りかかってきた。

俺は避ける姿勢をとろうとしたが、そんなことをする間に領主はそこにはいなかった。

滝井「あー長いよ。いつまでやってるのさ?そこまでする相手でも無いんだしさ」

気付いたら子分のやつも倒れていた。

載寧「あの人、西明寺さんを…!」

俺たちが見たのはぐったりとした西明寺さんの姿だった。

嘉多野「何をした」

滝井「いやーちょっと暇だったからさー、撃った」

撃ったという言葉がこんな簡単に聞こえてしまうのが恐かった。

滝井「死んじゃっては無いから心配しないで。まぁ領主たちは多分ダメかな」

自分で撃ったはずなのに、こいつは悲しそうな顔をしてる。

嘉多野「何が目的だ」

滝井「君たちを見にきたの。

   異端チームの秘密を知りたくてさ」

嘉多野「じゃあ、なんで西明寺さんを撃った!」

俺は感情を抑えきれずその場で叫んでしまった。

滝井「恐いよ。別に理由なんてないしちょっと楽しくなるかなって」

嘉多野「そんな簡単なことで済ませることじゃない」

俺はそいつに魔法を使うしか、苛立ちを抑えられなかった。

このまま魔法を使えばこいつも終わる。

そして俺はこいつをどんどん空に向かって浮かせていく。

西明寺「そんな簡単に倒せる相手だと思ってるの…?」

西明寺さんが意識を取り戻し、

俺に聞こえる程度の声でそう言った。

嘉多野「でも俺はそんなに弱くは無いんです。こいつを倒せる位には…」

滝井「僕ってそんな甘くみられてたんだ。いいよ。教えてあげる」

彼が取り出したのは小さな拳銃。

それを俺に目掛けて打つ。

だが当たったのは致命傷になるような場所ではない目の横をかすってかすり傷を作っただけだった。

滝井「分かったでしょ?僕には君をこんな遠い距離からでも狙える。

   言ってる意味わかるよね」

そんなことは言われなくても自分が一番分かっている。

俺は負けた。

そこには悔しさと虚しさを紛らわす雨が降っていただけだった。




残酷なシーンを書こうか迷いましたが

いきなりはあれなので辞めましたww

次は少し休憩シーンに入ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ