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6話 もう

その後、暗くなるけど親に連絡はいいの?と里奈のママは心配してくれた。


「家は大丈夫です。保護者と同居してないんで。」


そう言い放った鈴の言葉に私は内心すごく動揺した。


「私も、親とは一緒だけど心配なんてしませんから。」


そういうと里奈のママはご飯の用意をはじめた。

簡単なものだけしかないけどと言ってご飯を出してくれた

里奈のママはやさしい人だと思った。


私の家じゃ、私に食事なんて出てこない。

食べれるのは両親と弟だけだ。

私とは絶対食べない家族、

それと違って他人にもご飯を用意して優しそうな里奈のママが羨ましかった。


そんな里奈が妬ましくもあった。

里奈のママは食事中にいろんな話をした、

離婚やお金が無い話、パートをしている話。


里奈のママはどんな事でも笑って話してくれた、

そんな里奈ママの隣では鈴が嬉しそうにご飯をかきこんでいた。


「和風で夕飯とかひさしぶり、いつもコンビニでパンとかだもん。」


ふと見た、滅茶苦茶うれしそうな鈴のお箸の持ち方は変だった。

お箸の持ち方を知らない幼稚園の子供が握ってるだけに非常に近いような持ち方で、

いつの間にか里奈のママからお箸の持ち方のレクチャーを受けていた。

必死にお箸を持って動かしている鈴の姿が面白かった。


そういえば、誰かと普通の食事を家で取るのは中学入学以来だ。

レストランやマックで食べたりする以外、

家でゆっくり楽しく話したり、食べたことがなかったから私はとてもうれしかった。

こういう家族なら良いのにと私は強く思った。

私が幸せに感じる時間はすぐに過ぎてしまう。

着替えもなければ約束もしていないのに里奈の家に泊まるわけにも行かない。

しぶしぶだが、家に帰ることにした。


気分は天国から地獄の底だ。

私の家は里奈の家から電車で1駅違う。

駅から遠くて徒歩20分掛かる、だからチャリに乗って家に帰る。

でも最近はそれがイヤだ、

チャリに乗ったら早く家についてしまう、

出来るだけ家族に会いたくなかった1人でいたかった。

家に帰ることが嫌で仕方がない。

そんなことを言っても大人は若い時はそう思うものだと取り合ってくれないのだ。


大人は信じられない、

心ではお金や見た目、学歴しか見ていないくせに人は心だと言いのさばってくる。

心なんてない癖に大嫌いだ。


ここまで読んでくれてありがとうございます

誤字脱字が在ったかもしれませんが

突っ込まずにいてやってください^^;

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