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5話 里奈のママ

見直しをしたつもりですがもしかしたら

誤字脱字があるかも?

その時は突っ込まずに見逃してやってください

里奈の家は団地の超ボロボロの家だった。

玄関の目の前は角の取っていない石がひきつめてある駐車場だった。

周りの家も同じ感じ。


築何年なのか分からないけど、外観は本気ボロイ。

白かっただろう外観は黒ずんでいる。

チャイムは壊れているらしくガムテープが貼ってあり、

中に入ったら玄関に靴が散乱、置く場所がないし埃が溜まっていた。


私と鈴が靴の置き場に困っていると、

里奈はほかと比べて汚い靴の上に置けと言ってきた。

どの靴の上に置いていいのか分からなかったので、

再度指示を里奈に仰ぐと片隅にあった靴の上に置けばいいと言ってきた。


確かに、言われた場所に埃が被っていて、

かなり昔から履いていないと思われるスニーカーがあったので、そこの上に置いた。

里奈の部屋は入ってすぐにある左のドアの中だった。

私の部屋よりは小さいけど家の外観と違い普通の部屋だ。

本当に普通の女の子の部屋で、ぬいぐるみと写真、ポスターがある。


私達はとりあえずタバコを吸って、

里奈の持ってきたジュースを飲みながら突然くることになった里奈の家の話を話し始めた。

鈴が開口一番喋った言葉がこれ


「俺、里奈の部屋はじめて来た〜。普通〜の部屋じゃん。」


里奈は当たり前だっつーのと言う顔を喋った。


「どんな部屋だと思ってたんだよ、普通に決まってるよ。」

それがおかしくて私も里奈に喋りかけていた。


「結構綺麗にしてんジャン、もっと汚いと思ってた。」


里奈は顔を河豚みたいに膨らませて言った。


「愛名まで言うかな」


そうして私達は笑った。

タバコが充満した部屋の窓を開けならが、

鈴のタバコは変な香だとか、くだらない話をしていた。

里奈の家に来ても私と鈴は自分の家と比べる話や

どんな場所にあるか等の話を出来なかった。


私は自分のことを話すのが苦痛だった。

そしてその時の私は里奈や鈴に嫌われたくない一心で家や家族のことも話せなかった。

里奈の部屋でゲームをやったりして時間を必死につぶしていた。

その時、私はとにかく家に帰りたくなかったのだ。

8時になって里奈のママが帰ってきた。

ちょっと里奈の部屋を開けた里奈のママは

スーパーに行ってきた様子で片手に大きな袋を抱えていた。


「あら、里香の友達?珍しいわね。」

里奈が少し照れたようにして


「いいじゃん別に、もうドア閉めてよ」


里奈のママは笑って


「こんばんわ。ゆっくりしてってね」


そう言ってドアを閉めた。

普通の親なら部屋がタバコの煙充満していたら、

それも学生服を着た子も一緒なだけで学校に報告、

もし報告しなくともその場で他人でも説教だ。

それも娘とタバコを吸っているような連中なのに笑ってコンバンワだ。


里奈のママは結構神経が図太いのかも知れないと私は出会って思った。

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