表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/61

36話

里奈の部屋をノックして、私は里奈の部屋に入った。

変わらない部屋。

でも里奈はやせたように見えた。

私を見て少しおびえたように笑った里奈。

体がズキリズキリと痛んだ。

顔色が酷く悪くて、こけた顔に何キロか痩せたんだと分かった。

たった1ヶ月。食べない日もあったんだろう。

私はあの日の事が頭に何度も何度もフラッシュバックした。

私は里奈の部屋のドアに座り込んだ。


何故だか私がメソメソと泣いてしまって、

里奈が私を慰めに私の隣に座った。

私はただ里奈に抱きついた。

何も言わない。

ただ静かな空気だった。

あんなに皆で騒いでいられた部屋だった。

なんでこんなに静かなんだろう。


遠くから誰かが泣く声がして、ガタガタ音がして、

鈴がとめるような声がして、里奈と私は一緒に泣いた。

いろんな事が壊れている。

また壊れてしまったと分かって、ボロボロ涙がおちた。


声と音が収まって、部屋のドアをノックする音がした。

私と里奈は、ドアの前から移動した。


やっぱり無理やり笑顔の鈴君の顔が出てきて、

だいじょうぶだから。

そういった。

何にも大丈夫じゃない、でも鈴の言葉が願望だってことがわかってた、悲しかった。


その後、私達は何も喋らなかった。

気まずいけど、どうする事も出来なかった。

少しして目が赤い里奈のままがジュースとお菓子を持ってきてくれた。

また冗談を言って私達を笑わせようとしてくれた。

里奈は普通に笑っていて鈴も少し笑った。

私はうまく笑えなかった。

誤字脱字もありますがよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ