35話
バイトはほかの事をごまかせるキャバにした。
書いた履歴書は破いて、年齢もごまかした、ばれるかと思ったら
審査が適当だったから簡単に入れた。
今は昼間や夜とかイロイロ選べるし、楽だから。
メイクして、服着て、お客と呑んで、騒いで終わり。
朝帰って、寝ての繰り返し、親から連絡無し。そのまま1ヶ月過ぎた。
鈴とのルールも案外守れて、2万もきっちり収めてる。
鈴も夜型の仕事で帰ってくる時間は大体同じ。
知らない人ととであって、新しい友達が出来て、その繰り返しが続いていた。
里奈とも普通に連絡を取っていたけど、頻度は減った。
鈴はそれに対してあまりいいとは思っていないみたいだ。
でもそれは口にしていない。
私と鈴の休みが被った日に鈴が、里奈のところに行こうと言った。
私は何気なしにあーいいよと返事をした。
少し、鈴の顔が緊張していたのを、私は見ていなかった。
一緒に歩いていても、電車に乗っても鈴ちゃんは、口数が少なかった。
里奈の家について、ノックするとおばさんが出てきた。
里奈の部屋じゃなくて、居間に通された。
里奈のままは私達に言った。
「ねぇ、鈴ちゃんたちが送ってきてくれた日、何があったの?
教えてくれない?」
とても真剣だって分かった。目が怖いくらいだったから。
私達は口をつぐんだ。
でも里奈のままは諦めなかった。
「ねえ、本当の事を教えて、なんでもいい、どんな事でもいい
ねえ、真実を知りたいの、私はそれが分かるまで、2人とも返すわけにも行かないの。
鈴ちゃん愛ちゃん教えて。」
かすかに里奈のままの声が震えていた。
何があったのか、分からない。
でもそれは想像がつくことで、里奈のままも里奈も
私や鈴が見ていない間、私達が知らないふりをしていた間に、
沢山の事があった。
それは、毎日ズット一緒にいて
十数年も一緒にいる人間だけがわかる、苦しみなんだと思う。
私が、何も言えずに黙っていると、鈴が隣で切り出した。
「すいません、俺とままさんの2人だけで話せませんか?お願いします。
愛は里奈の部屋に居させてあげてください。お願いします。」
私は始めて、土下座する人を見た。
私もあせってするべきなのか悩んだけれど
それをする前に。
「愛ちゃん、里奈の部屋に言っててくれる?ジュース、後で持ってくから」
そういった。
私はただコクンとうなずいて、里奈の部屋にノックして入った。
やっとココまで来ました。。。汗汗
まだどんぞこーストーリが続きます。
それがイヤだなって方、クラゲ2のお気楽ストーリーを
お楽しみください汗