33話
その言葉に私はうなずいて毛布を抱き寄せた。
「私の家は普通の家だよ
でもね、受験熱がすっごいの。
お父さんもお母さんもね
いい学校に入っていい大学に入って、いい職場に就職してその職場は
公務員で、国家資格を持ってなきゃ、人として失格なのが
うちなの。」
それを聴いていた鈴は
「前も聞いたよねそれ」
といった。
私は軽くうなずいた。
「そうでしょ?大人って変なの。
私ね小学校は私立だったんだ、エレベーター式でさ中学までは行けるの、
小学校に入れたときはスッゴイ喜ばれた。天才だって、倍率も高いし
それに入り込めたんだって、喜ばれたの
でもね中学ですっごい成績落として、それからね
すっごい怒られた100点取れなかったら殴られたりね。
でも今までいい子ちゃんだった分、反抗って言うのかな?
もう、耐え切れなくてさ、一緒のクラスで、ダメ組って言われてた
里奈と仲良くなって、それで遊ぶようになって、チャラチャラして
当然高校もさ、今すっごーい馬鹿なところに行ってて。
って、もう行ってないけどね。
だから、世間体とか、テスト点数とか。そういうので
殴られたりするんだ。だからヤになっちゃって。
そんな感じ。
なんか2人してどん底だね。3人かな変なの。どん底兄弟みたい」
そう言って私はかすかに笑った。
鈴は私をじっと見たみた後に言った。
「愛ちゃんの家って変わってんだね、スキルを学べればいいんじゃないの?
学校って出るものじゃなくて社会に出るときのスキルを取得する場所だろ?
なんでテスト点が100じゃなきゃいけないんだ?変なの
確かに点は必要だけど、スキルをもてたかどうかが一番重要なんじゃね?
それに何故暴力が必要なのか俺にはわからない」
鈴はそういった。
かわった考え方だと思った。
私達には
小さい思考を共有する事ができた。
それでも秘密だらけ。
でも、何もかも共有したらきっとひび割れる
今のままでいいんじゃないかと思った。
また、、セリフで終わってしまわれた。。。
誤字脱字はお見逃しください・・;