28話
ドアをノックして
「すいませーん居ますか〜」
と鈴は大声で言ったら、中から里奈のママが出てきた。
ちょっと疲れた様子で
笑って私達を中に入れてくれた。
「どうぞ、入って」
私達は踏み場のない玄関に入って、中に入った。
里奈の部屋の前に来て里奈のママは、部屋をノックした。
私は冷や汗が出た、手を強く握りしめた。
里奈のママは里奈の部屋を開けた。
心臓が本当にドキっとした。
冷や汗がでた。
里奈はそこにいて、クマが目に出来ていた。
私と鈴をみて少し笑った。
私は部屋にダッシュで入って衝動的に里奈に抱きついた。
鈴はそれを見て、
「いきなりなに抱きついてんだよ」
そういってほっとした顔で笑った。
何かが少しだけ戻った感じがした。
里奈のままもほっとした顔だった。
3日前の事には何も触れずに、私達は話した。
でも鈴を見る瞬間の里奈は緊張した感じに見えた。
鈴も分かっているようで、何かをいきなり話したり、
無理に輪の中に加わろうともしなかった。
里奈はやっぱり疲れているようで、時折びくつく事もよくある。
私はうまくいえない気分だった。とっても不安だった。
でも必死に普通に振舞った。
少しして私と鈴ちゃんは里奈の家から帰ってきた。
帰り際に鈴ちゃんが里奈のママに何かあったら電話とかしてくださいといって
電話番号を渡していた。
多分、きっとそういう事があった後って、
鈴が何かあったら電話欲しいというくらい、
の事があってもおかしくないってことなんだって思った。
私は目線を下に落とした。
鈴がいきなり頭をぽんぽんと叩いてきた。
「何?」
そう聞くと、鈴はちょっと真剣な顔をして
「大丈夫だって」
そういった。
私は泣かずにただ、下を向いていた。
帰り際にショップによって、2,3着服を買った。
大丈夫と鈴君が一杯言っておりますが
とりあえず、バッドエンドとも選択されていますので
それなりになるかと、、、思います。
まだまだお付き合いください
誤字脱字はお見逃しください