26話
寝室に戻ってもう一度寝ることにした。
だって、夢なんじゃないかって思った。
だから一生懸命目をつぶって、目を閉じ続けた。
目が覚めたら、夜で、鈴の寝室だった。
リビングに行くと明かりがついていた。
「なんか、食べる。残り物とかしかないけどさ」
そういってリビングのソファーに座っていた鈴が喋った。
どこか遠くを見るような目だった。
やっぱりあの事は、夢じゃないんだと思って、
重く感じた。
「うん、ゴハン食べたいし、残り物でいいよ」
鈴は重そうなに立ち上がって、
キッチンに行った。
私はソファーに交代のように座り込んだ。
ぼーっとしていると鈴が目の前にパスタが入ったお皿を渡してきた。
「ハイ、どうぞ」
私はそれを受け取って、フォークを受け取って食べ始めた。
向かい合いに鈴が座って、2人で食べた。
1度もテレビをつけずにいて、少しとなりの部屋の音がかすかに聞こえた。
私は何故か鈴に切り出した。
「ねぇ、鈴ちゃん、、しばらく、この家にいていい?
今のままじゃ戻れない気がするよ。後で家賃払うから。」
そういったら、ほんの少し沈黙があって
いいよ、って声がした。
鈴は下を向いていて、表情が分からなかった。
でもOKしてくれた事にほっとした。
鈴も、きっと1人で今は居たくないんだと思った。
私はアノ家に帰ったきっと押しつぶされてしまう。
ここに居たいと思った。
私はどうしてか目が熱くなって泣きながらパスタをむさぼった。
ゾクゾク頑張って新規してみました。
お付き合いください汗
誤字脱字を見逃しながら汗