20話、それ
息を切らした鈴が来て、鈴の周りの空気は私から見ても重くて
きっと鈴からみた私たちも同じように空気が暗かったと思う。
公園の空気は殺伐として、たまに通る車のライトが里奈と私を一瞬照らして
また去っていった。
鈴は私たちのそばに来て、何も言わずにそこに立っていた。
その後、鈴は持ってきたジャケットを里奈に着させた。
やっぱり私たちは何も言わず、時間はドンドン流れていって
かなり時間がたって、寒さで鳥肌が立って来たとき
「俺の家に、帰ろうか。」
そういって鈴が切り出した。
私は何も考えられなくて、里奈も同じだったようで
抱きしめたままの里奈の肩越しに里奈がうなずいた振動だけが
伝わってきた。
私はうなずくとか、そういうのが分からないくらいに
真っ白で、動揺していて、でも表に出せないくらいわけが分からなくて
うなずく振動だけ、里奈の肩だけを見続けていた。
鈴が手を貸すと、里奈はそれにおびえたようにした。
鈴はそれに少し傷ついたような顔をしたけど、薄手の上着を脱いで里奈にかけてあげていた。
何も私はいえなくて、ただ里奈の手をずっと握っているだけが
私の本当の精一杯だった。
私の手も里奈の手も氷みたいに冷たく硬くなっていた。
冷や汗が余計に冷たく、気持ちが悪いくらいその状況を出していた。
3人で鈴のアパートに帰った。
アパートの電気をつけて、鈴は服を探しに奥の部屋に消えてった。
「シャワー、、、浴びてきなよ、、鈴が洋服持ってきてくれるって、、だから」
そうって私は言葉に詰まってしまった。
何もかもがうまく言えない。
なんで、ゲームみたいになんでも、前のセーブポイントに戻れないんだろう
何で巻き戻しできないんだろう。
私はうつむいてしまった。
「シャワー、、、借りてくるね、、、」
里奈は言ってお風呂場に行った。
きっとショックなのは里奈なのに、私の思考は
すごいショックを受けていて、頭が何も考えられなくて、ショートしたままだ。
鈴が服を持って出てきた。
「服、スエットしかなかったけど、、いいかな、、?下着とかどうしよう、、愛、、、」
すごい困った顔で、でも必死に私に笑おうとして、苦笑いのままだった。
私はうまく声が出なくて、里奈がシャワーから出る間
めそめそと泣いていた。
鈴はもっと困ったようで、また億の部屋に消えて、ハンカチとティッシュを持ってきた。
「ハイ」
そういって鈴は私に差し出した。
声を上げて泣きたいけど、それをガマンした。
なにもかも崩れたようなそんな気がしてとても、悔しかった。
え、、、っとなかなか前に進まない
そして友人にお前コレと似た話多いよ
的な事を指摘されました。
エエーーーーーーーーそうなんですか!!!!!!マジッすか
軽いショックを受けました。。。
正直削除も考えてたんですが。。。
まー書いてしまったのだから、、、最後まで書こうと、、、
誤字脱字もありますが
最後までお付き合いくださいませ。。。汗汗