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夏生詩集

寂しいから

作者: 夏生

寂しさは


私の胸の中で、つめたく


ぽたり、ぽたりと滴り落ちて


つめたいまま、しみついてゆく


乾かない、消えない


暖かくならない


あまりのつめたさに耐えられず


自分で自分の体を抱きしめた



どうすれば寂しくなくなるか


考えれば、考えるほど


寂しさから離れようとすれば


するほど、寂しさは増していく


つめたさは何も変わらない



ああ、ああ、と声に出して泣いて


うさぎは寂しさで死ぬ


ああ、きっとそうだ


わかる、よくわかる


寂しさで死ぬ人はいるもの



寂しさで生きている私


ふいに浮かんだこの言葉


寂しさで生きている私


寂しくても生きている私


寂しいから生きている私


寂しいから生きていける私



泣くことないじゃない


しょげることないじゃない


寂しさって生きるには


必須アイテムなんだ



寂しさで元気になってしまった私



















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