寂しいから
寂しさは
私の胸の中で、つめたく
ぽたり、ぽたりと滴り落ちて
つめたいまま、しみついてゆく
乾かない、消えない
暖かくならない
あまりのつめたさに耐えられず
自分で自分の体を抱きしめた
どうすれば寂しくなくなるか
考えれば、考えるほど
寂しさから離れようとすれば
するほど、寂しさは増していく
つめたさは何も変わらない
ああ、ああ、と声に出して泣いて
うさぎは寂しさで死ぬ
ああ、きっとそうだ
わかる、よくわかる
寂しさで死ぬ人はいるもの
寂しさで生きている私
ふいに浮かんだこの言葉
寂しさで生きている私
寂しくても生きている私
寂しいから生きている私
寂しいから生きていける私
泣くことないじゃない
しょげることないじゃない
寂しさって生きるには
必須アイテムなんだ
寂しさで元気になってしまった私