第二回エリュシオンライトノベルコンテスト なろうコン大賞用 あらすじ800字 ネタバレあり注意!
高二の紙屋亮輔には、隣家に住む石波良明日花という幼馴染みがいる。両親のいない彼女は一人暮らしをしており、何かと気を揉む亮輔。彼の妹、彩里が作った朝食をごちそうしたり、学校で一緒に昼食をとったり、常に一緒の存在。明日花は、そんな亮輔の事が当然の如く好きになる。しかし、亮輔が気になるのはクラスメイトの美女、綿奈部円香であった。クラスでも仲の良い三人だが、微妙なトライアングルが形作られる。そんな、普通に恋する、見た目も平凡な少女明日花――しかし、彼女には秘密があった。明日花の「願い」は実際にかなってしまうのだ。この世界の真実「誰しもの願いは、一生のうちに一度だけ、必ずかなえる事が出来る」明日花の秘密能力は――「彼女の望み」は何でも、何度でも、可能にしてしまう。明日花が望めば「人類の滅亡」も「世界の破滅」も可能なのだ。亮輔と円香には、明日花を警護する特殊な任務を与えられていた。ある日、円香は亮輔に告白する「明日花を殺す」――と。拳銃を持って二人は戦い合う。亮輔は不可抗力によって円香を殺してしまった。その夜、亮輔は自分の父親に殴りかかる。父の豪大は、明日花警護の最高責任者だった。親友の円香の死、それさえ告げられずに明日花は当たり前の「日常」を繰り返す。その時、クラスには転校生が訪れる。マリヤ・ドリナと名乗る十一歳の不思議な外国人美少女は、明日花に近づく。いつもの様に「バイト」に精を出す亮輔だったが、明日花の周囲には次々と不可解な事件が起こり始める。亮輔の前に現れるアレクサンドル・ドリナというマリヤの弟の存在。彼は亮輔に、世界の真実の隠された面を告げる。アレクサンドルの登場と共に、明日花の「日常」は大きく変貌を遂げる。身近な人々の「死」を目撃し、学校で体験するのは未曾有の「大地震」。明日花の住む「美里市」の本当の正体とは? 明日花の「願い」により、世界は滅びを向えてしまうのか?