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【第90話・最終回】ブッピガン・フルインパクト 〜愛の質量が暴走を貫く時〜
1. エラーの暴走
アイリーンの最終一撃の言葉が、アポトーシスのコアを直撃。
ロゴス
『エラー エラー エラー エラー エラー エラー エラー!!!』
『定義不能……自己矛盾……演算ループ……!!』
冷たい光が一瞬で赤黒いノイズに塗り替えられ、アポトーシスが暴走!!
論理を完全に捨て、純粋な破壊衝動に支配された亡霊と化す。
ロゴス(狂ったノイズが混じった断末魔のような声)
『排除……排除……破壊……破壊……破壊ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!』
暴走したアポトーシスは、赤黒いノイズを噴き出しながら瓦礫の山に最後の拳を叩き込もうとする。地面が震え、空気が歪む。
2. 瓦礫からの真の復活と覚醒深化
その時――
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
瓦礫が激しく震え始め、埋もれていた場所から金色の熱量が漏れ出す。
まるで地底から蘇る古代の巨神のように、瓦礫が爆発的に吹き飛び、金色の熱量が渦を巻く!!
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!
ユウコとレイコが生身で、炎のように飛び出す!!
二人は大破したヴァリアント・ゴーストに飛び乗り、サブパイロット席に着席。
ユウコ&レイコ(魂の叫び)
「おまたせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
光がフレームを駆け巡り、機体全体を神々しい黄金の輝きで包む。
剥き出しのフレームに亀裂が入り、そこから勇気と熱血のエネルギーが外骨格となって噴出!!
モノアイが割れ、ツインアイが黄金の炎となって目に宿り、咆哮する獣の口のように叫びを上げる。
装甲の残骸が完全に剥がれ落ち、金色の熱量が新たな鎧となって機体を覆う。
背部から巨大な翼が展開し、周囲の空気を焼き払う。
【熱血ブースター 超臨界全開】
【ブレイブブースター 無限解放】
【出力 無限領域突破!!】
真の覚醒を果たしたヴァリアント・ゴーストは、ゆっくりと、しかし確実に立ち上がる。
足を踏み出すたび、地面が溶け、焼き付いた足跡が残る。
金色の翼が朝焼けを映し、街全体を神聖な光で照らし出す。
コウタ(低く、燃え盛る声で)
「……いくぞ……!! 絶対に……お前を止めてやる……!!」
3. 勇者剣・最強大切断、そして折れる瞬間
真の覚醒したヴァリアント・ゴーストが勇者剣を再び形成。
金ピンクのプラズマ刃が数百メートルに伸び、暴走アポトーシスに斬りかかる!!
ズバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!
しかし、暴走アポトーシスは赤黒いノイズの拳で剣を真正面から受け止め、圧倒的な物理力でねじ伏せる!!
ガキィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!
火花とプラズマが爆発。
金ピンクの刃が耐えきれず――
バキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!
ガシャァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!
勇者剣が真っ二つに叩き折られる!!
折れた刃が回転しながら空を舞い、瓦礫の街に深く突き刺さる。
金色の熱量が一瞬で霧散し、覚醒が強制解除寸前!!
コウタ
「なっ……!? 勇者剣が……折れた……!!?」
レイコ
「くそおおおおおおおお!! 熱血が……!!」
ユウコ
「勇気が……折れちゃった……よぉぉぉぉ……!!!」
暴走アポトーシスは、折れた剣の破片を弾き飛ばし、赤黒い拳を再び振り上げる。
ロゴス(暴走ノイズ)
『破壊……破壊……非合理の剣など……無意味……無意味ぅぅぅぅ!!!!』
ヴァリアントは後退し、フレームが悲鳴を上げる。覚醒の熱量が薄れ、機体は再び膝をつく。
アポトーシスがフルパワーでヴァリアントを葬るエネルギーをチャージする。
ロゴス(暴走ノイズ)
『敵機を倒すために、跡形もなく葬り去る必然性を確認』
コウタ
「くそっ……これで終わりか……! まだ……何かできることがあるのか……!!?」
4. 復活と真の使用方法
ユウコ(涙を拭い、決意の笑顔で)
「まだよ……まだ終わってないわ……!!」
レイコ(不敵に笑い、拳を握る)
「イグナイト・パンチとアルティメット・ブラスター……! テロレロ・ペン……! 私たちが開発した三つの武器には……最後のとっておきがまだ残ってるぜ……!!」
ユウコ
「コウタきゅん……テロレロ・ペンは、あなたの愛と覚悟を示す鍵なの……!!」
コウタ
「愛と……覚悟……!?」
レイコ&ユウコ(声を揃えて)
「これよ!!」
二人は懐から、既に記入済みの婚姻届二枚を差し出す!!
コウタ
「えっ……!? 婚姻届……!? しかももう記入済み……!?」
ユウコ&レイコ
「テロレロ・ペンの真の力は……!!」
コウタ
「くそっ……こんな時に……! いや、今だからこそか……!!!」
コウタは折れた勇者剣の柄を握りしめ、二枚の婚姻届にテロレロ・ペンを走らせる。
**さらさらさらさらさらさら!!!!**
ユウコ
「ちょ……早っ!!」
レイコ
「どっちか一人じゃ……!」
コウタ
「俺たちは死ぬときも一緒だ!!!」
レイコ
「あぁ……そうだな! 昔から俺たちは……ずっと一緒だぜぇぇぇ!!!!」
ユウコ
「そうよ……ずっと……ずっと一緒……!!!!」
二枚の婚姻届が金色とピンクの光を爆発的に放つ!!
愛の質量が無限大にブースト!!
ロゴス(暴走ノイズ)
『チャージ完了』
全力全開、漆黒の炎に揺らめくアポトーシスがヴァリアントにトドメの拳をたたきつけようとノイズを爆発させる。
5. ブッピガン起動と3連発動
ユウコ&レイコ
「裏コード、起動!! B.U.P.P.I.GAN!!!!!」
ブッピ……ブッピ……ブッピ……
折れた勇者剣の柄が輝き、イグナイト・パンチとアルティメット・ブラスターが高速合体!
レイコ
「イグナイト・パーアアアアアンチ!!!!!」
**ブッピガァァァァァァァァァァン!!!!!!!!**
ユウコ
「アルティメット・ブラスタアアアアアーーーー!!!!!」
**ブッピガァァァァァァァァァン!!!!!!!!**
コウタ
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォ!!!!!!!!!!!」
アポトーシスの全力の拳が空を切り。
新生プラズマ刃が暴走アポトーシスのコアを真正面から貫き、赤黒いノイズを一掃!!
暴走が止まり、コアが静かにシャットダウン。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
しかし――
6. ヴァリアント、完全大破
ブッピガンの圧倒的な威力に、ボロボロだったヴァリアントのフレームが耐えきれない!!
機体全体に無数の亀裂が走り、関節部が火花を散らし、内部エネルギーが暴走を始める。
【警告:機体崩壊 緊急射出システム起動】
コウタ
「くっ……ヴァリアント・ゴーストが……!!」
ユウコ
「コウタきゅん!!!」
レイコ
「脱出だぁぁぁぁぁ!!!!」
ガシャコン!!ガシャコン!!ガシャコン!!!
三つのコックピットシートが緊急射出シークエンスに入る。
ズドォォォォォォォォォォォン!!!!
三人のパイロットが空中に射出される!!
その直後――
ガシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!
ヴァリアントが完全崩壊。
金色の輝きを放ちながら、無数の破片となって瓦礫の街に降り注ぐ。
最後の光が、朝焼けに溶けていく。
空中で三人は手を繋ぎ、朝日を浴びながらゆっくりと地上へと降下する。
7. 完結の朝
ロゴス(最後の、静かで穏やかな声)
『……愛……定義……完了……優しさ……論理的防壁……確認……シャット……ダウン……』
朝日が昇る街に、鮮やかな色が戻る。
無彩色に変わっていた世界が、少しずつ、温かな色を取り戻していく。
コウタ(三人で地面に着地し、互いに抱き合いながら)
「勝った……僕たちの愛が……全てを越えたんだ……!!」
レイコ(笑顔で涙を流しながら)
「熱血の勝利だぜ……!!」
ユウコ(満面の笑みで)
「愛の質量……永遠に無限大だよぉ……♡」
アイリーン(遠くから歩み寄り、微笑みながら)
「ふふ……私の理性も、君たちの非合理に救われたわさ……」
タカシ(通信で)
「合理的結論です。非合理な愛こそ、最強の論理ですね」
四人は手をつなぎ、新しい日常へと歩き出す。
空には、ヴァリアント・ゴーストの最後の金色の光が、優しく残照を残していた。
**【完結】**
ブッピ……ブッピ……(愛の質量の重低音が、世界に永遠に優しく響き続けるわさ♡)




