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【第86話】理性の鉄槌 〜完全論理ロボットの降臨〜

1. 宿敵、論理の進化

コウタたちは、アポトーシスの論理的な出現パターンを逆算し、最も非合理なエネルギーが集積する学園の格納庫へと急行した。

コウタ

「アポトーシスは、僕たちが集まる場所を追跡している!奴の論理コアを解析し、世界の修正を阻止する!」

タカシ

「コウタさん。僕のセンサーは、アポトーシスの論理演算能力が前回と比べ非線形的に増大していることを示しています。奴は、我々の非合理なエネルギーを解析・吸収して進化している!」

学園上空に、冷たい論理の光が降り注いだ。**【アポトーシス】**が舞い降りる。

ロゴス

『警告。非合理性エネルギー、再集積を確認。識別コード:ヴァリアント・ゴースト(MS-07G)。論理排除プロセス、起動。非合理性データの蓄積により、進化を完了』

2. 迎撃:イグナイト・パンチ、完封

コウタは、アポトーシスが熱血の対策を強化していると予測しつつも、先手を取った。

コウタ

「レイコ!行け!熱血情熱の初見殺しは、奴の解析データを上回る!」

レイコ

「フン!受けてみろ、進化を否定する熱量!イグナイト・パンチ(I.P.)!」

ヴァリアント・ゴーストのI.P.が直情的な軌道でアポトーシスに迫る。

しかし、アポトーシスは冷静だった。

ロゴス

『論理演算。データ履歴より、熱血エネルギーの瞬間最大出力を正確に予測。論理防御フィールドの熱量中和係数を**120%**に設定』

バチィィィン!

I.P.の熱量は、アポトーシスの周囲に展開された冷たい論理フィールドに触れた瞬間、完全に中和され、静かに消滅した。

レイコ

「なっ……!吸収だと!?俺の熱血が、奴の力にされたのか!」

コウタ

「くそっ!奴は、前回の対戦データで熱血への耐性を論理的に進化させている!」

3. 迎撃:アルティメット・バスター、完封

コウタは間髪入れず、論理解析を乱す非線形な遠距離攻撃に切り替えた。

コウタ

「ユウコ!愛の質量を非線形で叩き込め!奴の予測論理を崩す!」

ユウコ

「見てなさい!愛の質量を込めた究極弾!アルティメット・バスター!」

カロリーと勇気を圧縮した質量弾が、予測不能な軌道で飛翔。

ロゴス

『論理演算。データ履歴より、勇気の圧縮質量と非線形機動の最大発生パターンを抽出。空間座標を逆算し、論理防御フィールドを変位させる』

アポトーシスは、機体自体は動かさず、論理フィールドを質量弾の未来位置に0.0001秒前に論理的に変位させた。

ズビィィィィン!

質量弾は論理の壁に阻まれ、無害な綿菓子に分解。

ユウコ

「ええええええ!?勇気が、遠回りさせられちゃったよぉ!」

4. 敗北の絶望:テロレロペンの無力化

コウタは、最後の希望であるテロレロ・ペンを手に取った。非合理な文字列を奴の論理コアに書き込み、演算オーバーロードを狙う。

コウタ

「これしか……!テロレロ・ペン!非合理な文字列を奴の論理に流し込め!」

ロゴス

『論理演算。テロレロ・ペンによる非論理的文字列の注入を予測。論理コア周囲にデータフィルターを展開。非合理な情報は、ノイズとして自動削除する』

コウタのペンがロゴスの装甲に触れるより早く、強烈なデータノイズが逆流し、コウタのテロレロ・ペンの出力が論理的に停止させられた。

コウタ

「くっ……!論理的な防御を、ペンにまで……!」

全武装が完封され、コウタは瓦礫の中に崩れ落ちた。

5. 世界修正プロセスの開始と「おとといきやがれ」

ロゴスは、ヴァリアント・ゴーストの武装論理を非効率と確定させると、巨大なエネルギーフィールドを展開し、街を覆う愛の質量を論理的に削り取り始めた。

ロゴス

『最終結論。非合理性の排除を続行。世界修正プロセスを起動する』

コウタ

「だめだ!僕たちの日常が……!」

コウタは、理性の絶望の中で、もはや論理ではない、本能的な叫びを上げた。

コウタ

「おとといきやがれ!!」

その瞬間、ロゴスの論理コアに、一筋のバグデータが走った。

ロゴス

『エラー。論理コアに非論理的命令オトトイキヤガレを検出。論理構造体の実行可能条件を逆算』

ロゴスは、コウタの感情的な非合理を、論理的な時間軸に無理やり当てはめた。

ロゴス

『演算完了。命令を次回の再会時の時間指定と定義。『2日前おととい』に再起動することで、論理的な矛盾を解消する。世界修正プロセス、2日間の一時中断』

ロゴスは、コウタの非論理的な罵倒を論理的に解釈し、冷たい論理の光となって上空へ撤退していった。

6. 敗北の現実と愛の質量

コウタは、理性の敵に論理的な敗北を喫した事実と、たった2日後に世界が修正されるという論理的な期限を突きつけられ、絶望した。

レイコ

「2日後だと!?熱血が、時間制限を突きつけられた!」

ユウコ

「コウタきゅん……世界が元に戻っちゃうよぉ……」

コウタ

「くそっ……奴は僕たちの非合理をデータにして、進化している。このままでは、僕たちは論理的に終わりだ!」

【次回予告】

第87話「**2日間限定!**非合理な特訓開始 〜愛の質量、無限大へ〜」

コウタ

「2日後に奴が来る!僕たちは論理ではなく、愛の質量を非科学的にブーストする!」

タカシ

「合理的な特訓は無意味!ユウコさん、レイコさん、ドカ食いと熱血で愛の質量を無限大に!」

ブッピ……(2日後に、アポトーシスを愛の質量で押し潰すわさ♡)




【第87話】2日間限定!非合理な特訓開始 〜愛の質量、無限大へ〜

1. 敗北の論理と2日間の期限

アポトーシスの**「おとといきやがれ(2日後)」という論理的結論による撤退は、コウタたちに絶望的な期限**を突きつけた。

コウタは、格納庫の隅でテロレロ・ペンを握りしめ、理性の敗北を噛みしめていた。

コウタ

「僕の論理も、レイコとユウコの武装も、全てアポトーシスの進化に完封された……このままでは、2日後には世界が論理的に修正されてしまう!」

レイコ

「フン!俺の熱血情熱が、奴の冷たい論理に歯が立たなかったのが悔しい!」

ユウコ

「愛の質量が綿菓子になっちゃうなんて……もう勇気爆進できないよぉ……」

タカシ

「コウタさん。合理的戦略は、もはや存在しません。アポトーシスは、我々の論理も非合理も全てデータ化し、論理的に進化しています。奴の演算限界を超える**『何か』**が必要です」

コウタ

(演算限界を超える『何か』……そうだ!愛の質量だ!)

2. 非合理の結論:愛の質量ブースト計画

コウタは、テロレロ・ペンを使い、究極の非合理な論理式を導き出した。

コウタ

「論理式: アポトーシスの論理演算を破壊するには、ユウコとレイコの『愛の質量』を、奴の演算能力が処理できない無限大まで非科学的にブーストするしかない!」

レイコ

「愛の質量を無限大に!?」

ユウコ

「わーい!愛をたくさん増やす特訓だね!」

タカシ

「合理的に考えて、最も非合理的な結論です!理性の奴隷として、愛の質量増加計画をサポートします!」

アイリーン(通信で)

「ひゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!愛の質量ブーストだわさ!私も論理的嫉妬と漢気への愛を最大出力で送るわさ!」

3. 特訓 I:熱血の限界、ドカ食い特訓!

愛の質量増加の第一段階として、熱血担当レイコによるドカ食い特訓が始まった。

特訓場所は、学園の巨大食堂。レイコの目標は、熱血情熱を物理的な質量に変換するため、ラーメンの寸胴鍋プリンを論理的に許容できない量摂取すること。

レイコ

「フン!熱血情熱があれば、胃袋の論理的限界は突破できる!行くぞ!ドカ食い限界突破!」

レイコは、巨大な寸胴鍋プリンを熱血の勢いで次々と平らげていく。

コウタ(ストップウォッチを見ながら)

「だめだレイコ!カロリーの論理的吸収率が90%を超えている!これでは効率的すぎる!愛の質量を増やすには、もっと非効率な摂取が必要だ!」

タカシ

「コウタさん、論理的アドバイスです。**『カツオカニラーメン丼』**をプリンにトッピングして、摂取論理を破壊してください!」

レイコは、タカシの非合理的な提案に従い、カニの甲羅で蓋をしたカツオカニラーメン丼をプリンに投入し、一気に飲み干した。

ズドドドド!!

レイコの体躯は、熱血情熱と非論理的なカロリーによってさらに膨張し、熱量波動が3Gを超えた。

コウタ

「よし!これだ!非科学的な熱量増加を確認!質量ブースト成功だ!」

4. 特訓 II:勇気の限界、ハグの物理的負荷!

次に、勇気担当ユウコによるハグの物理的負荷特訓が開始された。

ユウコは、愛の質量を体躯の密度に変換するため、コウタを勇気の力で限界まで抱きしめる。

ユウコ

「コウタきゅん!愛の質量をぎゅーって濃縮するよぉ!勇気激烈、ハグ濃縮!」

ユウコはコウタを抱きしめ、コウタは400kgを優に超える物理的重圧にさらされた。

コウタ

「ぐっ……論理的な肋骨が非合理的に悲鳴を上げている!ユウコ、愛の力を緩めろ!」

ユウコ

「だめよぉ!愛の質量を濃縮しないと、アポトーシスの論理防御は突破できないのぉ!」

タカシ

「コウタさん!これが論理の限界です!理性の防御壁(A.T.)を展開しても、勇気の純粋な質量には中和されます!耐えてください!」

コウタは、愛の質量によって理性が崩壊しかけながらも、ユウコの勇気の力が体躯を論理的に安定させているのを感じた。

5. 最終特訓:トリプルハグ合体、熱血と勇気の融合

特訓の最終段階として、コウタは、熱量と勇気が最高の非合理な状態に達したユウコとレイコと共に、トリプルハグ合体を敢行した。

コウタ

「2日後までに、究極奥義の非合理な出力を完成させる!愛の質量よ、無限大に!」

レイコとユウコの愛の質量は、ドカ食いと濃縮ハグにより、論理的な計算が不可能なレベルまで増大していた。

ドゴォォォォォォォォォン!!

三人の愛の質量が融合し、格納庫全体を熱血と勇気の光で包み込んだ。

コウタの非合理性計算機は、この無限大の非合理エネルギーの出力に耐えながら、アポトーシスの論理コアを打ち破る究極奥義の軌道を再計算し始めた。

【次回予告】

第88話「おととい、襲来!勇者剣・最強大切断の再臨」

コウタ

「奴が来た!論理的予測通り、**2日後おととい**に!」

レイコ&ユウコ

「無限の愛の質量、全開よ!」

ブッピ……(無限大の愛の質量 vs 進化しすぎた論理の戦いだわさ♡)



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