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迷走神隠し  作者: 暇人
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出会い

ふと思いついたのを書き殴りました


暇だったらお付き合いください

私は偶に思うのです

今の人類の進化は、何か決定的な間違いをしていて、いつか跡形もなく崩れ去ってしまうかもしれないと

神様は、庭に生えた雑草のように、この地球を捨ててしまうかもしれないと

そんな事を考えていたら、地震や戦争や事故で、明日死ぬかもしれないと

それは、とても恐ろしい事で、幸せな事かもしれないと




朝、学校に着いたら、友達に挨拶をする 

朝、会社に着いたら、上司に挨拶をする

どの場合であったとしても、俺は立場が低いのだから、もっと早く着いていないといけない

朝、挨拶をする家族は、居たり居なかったり

寂しさを感じる前に、外に出たくない感傷で、勝手に時間が溶ける

スマホを無意識に触る

好きなゲームはダルいからしたくないし、気に入っているインフルエンサーはカロリーが高い

朝からハイテンションな綺麗な生活

そんな事が出来る人間は、ちょっと狂っている

いや、幸せなのかもしれない

それが妬ましいから、つい、口走るのかもしれない

どちらにせよ、関わってしまった自分が悪いのだから、他人に責任を押し付けてはいけない

そう自制して、自分はまともな人間だと思い込んでいる

善意だと言って、人を傷つけ続けている

それに気づくのは、随分と後になってからだった


昼、昼食の時間は、お願いをして、机を並べさせてもらう

もちろん、それは無言の肯定であり、無言の拒否である

昼、昼食の時間は、会話をしている同僚達の近くで、一人で食べる

あくまでも、同僚とは認知されている

そう、信じてる

人生とは、事前情報無しの、やり直し無しの、クソゲーだ

それに気づくのが、あまりにも遅すぎた

きっと、小学生の頃に気づいても、遅すぎたのだろう

その頃には、そうだったから

そうじゃなかったのかもしれないけど


夜、やらないと言ってやってしまったアプリの、幸せそうなリア充の投稿を見て、寝られなくなる

そんなに嫌なら見なければいい

そう言う人間は、一定数いる

切り捨てられて生きるのは、自分のプライドをへし折られる事よりも辛いのだ

何故だか、それを確信する度に死にたくなる

夜、倒れ込むように家の中に入る

昔は何かのキャラだか曲だかが好きだった

好きという気持ちを持つのすら、今は贅沢に感じる

贅沢は敵だ

的を射ている言葉のように感じる

贅沢をし続けて、肥えてしまった心は、きっと痩せる事が出来ない

体が肥えるか、心が肥えるか、それとも過労で死ぬか

究極の三択だ

こんな余計な事に睡眠時間を割いている俺は、もっと愚かな人間だが




…はぁ


どうしたんだ?


201号室の佐々木さん。行方不明なんだって


本当か?事件…的なので?


うーん。それがわからないんだって


わからない?


うん。部屋に帰っていた形跡はあったんだけど、部屋から出た形跡がなかったんだって


部屋から出入りした形跡って何だよ


監視カメラ。マンションの出入り口とかにあるから、そこに映らないと出入り出来ないの 


えぇ…監視カメラに映ってなかったって事か


そう。それも、『鍵が部屋の中にあった』んだよね。扉は閉まってたのに


え?…じゃあ、そもそも、マンションの中には居たけど、部屋には戻って無かったとか


どうやったら、部屋の中に鍵が残るのよ…言っておくけど、佐々木さんはスペアキーは作ってなかったし、元々あったスペアキーは、妹さんに渡してたそうよ


まじでミステリーじゃん


だよね…なんか、アレっぽくない?


アレ?


神隠しだよ




事件?の起こったマンションの屋上には、不思議な雰囲気をした少女が居た

真っ白のワンピースに真っ黒な長い髪

不思議なコントラストを醸し出していた、死人のような少女

そんな少女が見ているのは、マンションの溜まった土から生えた雑草だった

君も、こんな所に居たくて来たんじゃないのにね 

少女が一人、雑草に話しかけるシュールな絵面に、我慢できず話しかけてしまった

あの…

ビクッと肩を震わせた少女がコチラを見た

そして、驚いた表情で、コチラに近づいて、

君は消えてないの?

そう、問いかけて来た

消えてないの?とはどういう事だ

混乱していると、少女が

君は特別なんだね

と、一人納得したように、まじまじとコチラの顔を見てくる

あまりの顔の近さにドキッとして、少女の言葉が頭から飛んだ

別にイケメンでも何でもないフツメンだぞ

そう、目の前の美少女に言ってやりたい


あっ!

そろそろ離れようとした時、突然、少女が大きな声を出す

驚いて距離を取ろうとすると、手を掴まれた

少女が私って天才だと呟くのが聞こえ、怖くなってチラッと顔を見てしまった


少女はニヤリと笑っていた

そして、とんでもない事を言い放った


君、私の助手にならない?


それが、天才祓い師の少女と死にかけの俺の出会いである











この先の展開は明るくて、ダークな祓い師コメディ&アクションがいいですね


最後まで読んでくださりありがとうございます

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