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66.お仕置きタイム

朝一番で聖女様達に説明に行った。

満足感いっぱいのお義兄様とルイード様を見て聖女様は全てを察したのであろう。

『ああ、こいつらやる事やってやがったな』と。


聖女様の顔は幾分引きつっていた。

さもありなん、聖女様が私達の魂が心安らかに逝ける様にお祈りしている最中、

当の本人達は、お猿さんの様に腰を振っていたのである。


流れって怖い

気をつけないと。


ハーレック殿下はまだ見つかってない。

お腹が弱い人だからか生水でも飲んでお腹壊して直ぐに戻って来るだろう。


聖女様達とは、今後契約魔法がとけたら一緒に暮らすという案も出たのだけど、

デュークお義兄様とルイードの猛反対にあってやめた。


ルイード様が真顔で『そんなに監禁されたいのですね』と言う言葉が冗談に聞こえず、

私はフルフルと顔を横に振った。


結局一週間に一度交流する事で落ち着いた。

病期の時は、相互で助け合い。

水や食料は物々交換。

後は双方で話しあわないといけない事故があった時は、

助け合う、その位の大まかな話しですませた。


結婚相手と言うか子孫繁栄の為というか、

今後二人とどう付き合っていくのを聞いてみた。


ダンさんは、ハーレック王太子の婚約者とどうにかなるつもりは無いと、

一歩引く様子だった。

こんな状況で王太子も何も無いだろうに律儀な人だ。


聖女様は気持ちの整理がつくまで保留するそうだ。

通常であれば侯爵家の一存で王太子との婚約を破談出来る訳が無い。

かと言ってこの状況通常かと聞かれたら、全く通常じゃない。

今後二人にとって生死にも関わる状況もあるかも知れない。

そんな状況で信頼関係が築け無い二人が夫婦になっても良い事なんて無いのだ。


個人的には、聖女様にお似合いなのは、ダンさんの様な思えるけど、

あまり突っ込んだ話をするのもどうかと思って、

三人におまかせするスタイルで行こうと思っている。


ハーレック王太子は次の日に見つかった。

聖女様達の拠点の近くでウロウロしていたのを捕獲されたらしい。


お仕置きタイムは、私も聖女様も立ち会わなかった。


それでも聖女様は健気にも立ち会うと言っていたが、

焼いたお肉が食べられ無くなるのでやめたほうが良いと私が止めると、

顔を青くして頷いてくれた。


と言う訳でダンさんを立会人に決めて、危険な状況ならダンさんが止める。

それでも止まらなかったら、近くで待機している私が止めて聖女様が回復する。


途中聖女様が二回ほど悲鳴をあげながら、必死になって回復魔法をかけていたので、

そうとうマズイ状態だったのだろう。


いつまでも終りそうに無かったので、最後は私と聖女様とダンさんの三人がかりで止めて、

ルイードさんが隠し持っていた魔法契約書にハーレック殿下が色々書かされて、

何とかお仕置きタイムは終わった。


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