表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】サバイバル奮闘記 転生悪役令嬢の逆転劇  作者: 多々野行人
第一章 メイン(乙女ゲーム編)
4/73

3.交渉相手の吟味

現状は理解出来た

もう少し詳細な情報が欲しい。


『鑑定』

砂浜近辺を中心に『鑑定』を発動した。

まず沈没船のありそうな所

次にあの女と愉快な仲間達の居場所が分かった。


今自分がいる場所からそう離れていない所に一人、

そこから少し離れた場所に残り四人

無事かどうかは分からないが

少なくとも全員生きていそうだ。


特に思いは無いが、

下手に生きている男が少ないとあぶれる確率が減り

こちらの付け入る隙が無くなる。


次に問題は、この近くにいる人間が誰かという事である。


最低のパターンの一つ目であるのが聖女リリーナ

一見すると残りの男全員と交渉できるチャンスに思えるが

断罪をした女が牢屋にいる事が分かっていて

聖女とバカンスを決め込む殿方の面々だ


多勢に無勢で断罪イベントの続きが始まって

即バッドエンドでゲーム終了。


このケースの場合は、直ぐに接触を試みるのは諦めて

持てるだけ資材を確保してチャンスを伺うのが正解


だが、これは杞憂であると思う

あの女が溺れている状況で近くにいる男に抱きつかないはずがない。

その後の潮の流れにもよるが、まず残りの塊にいるであろう。


最良のパターンは、王国筆頭魔術師の義兄である

彼は最後に私を助けてくれなかったが、私に酷い事もしていない

最後まで私の行いを注意してくれたのだ。


また義兄妹なので私の要望の対価に

身体を求められる事も無いであろう。

交渉が成立したら、情報を与えれば資材も分けてくれる可能性が高い。


それに何でだろう、あの女の集団から離れて流れ着いた。

それが最後の最後まで私に注意していた彼からさえも

見捨てられらと思っていた自分に

手を伸ばす行為の結果であればと思ってしまう。


だがこの状況で楽観的で希望的な考えは捨てなければいけない

一手間違えば即ゲームオーバーの状況であるのだから


次に良いパターンは、王国騎士団団長候補のダンである

端的なメリットして脳みそ筋肉で扱いやすく

本人は気づいていないが、聖女リリーナからの扱いも一番雑で

あぶれる確率が一番高いこと。


後は体力馬鹿で力仕事に向いており、

一番体力があるので雑に扱っても最後まで使えそうな事である。

デメリットとしては、籠絡するのに色仕掛け必須である事


最悪よりはまだマシ程度なのが、この国の宰相の息子のルイード

非常に頭が良く、冷静沈着

色仕掛けなど通用するはずもないが

私の能力のメリットを理解するだろう


慎重な性格なのでファーストコンタクトで焦るのは愚策

今日は、ある程度話しが出来たら後日話を詰めれば行けそうだ


問題はその性格である

伊達メガネ、腹黒ドSで監禁気質との噂

もちろん私がその対象に選ばれる事など無いであろうが

普通に怖い、法律もない無人島で監禁されたく無い


ヒロイン聖女と同じ位最悪なのが、ハーレック王太子

転生した私が彼に婚約破棄をされたとかはどうでも良い

未練どころか、はなから好きでもなんでも無いのだ


だけど、つい先日に私を捨てて聖女リリーナを選んだ彼が

私との交渉に応じてくれるとは

とてもでは無いが思えない


さっさと見切りをつけて資材の回収をした方が建設的だ


冷静に考えてみると私の色仕掛けで交渉出来そうなのが

脳筋馬鹿のダンだけとは、結婚適齢期の侯爵令嬢としてどうなのか


まあ色仕掛けなどしたくも無いし出来るとも思っていないので

問題はないんだが。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ