表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/73

38.お宝鑑定

昨日は色々な事があってまだ恥ずかしい気持ちもあるけど、

それはそれとして日々の生活はある。


まずは、島全体への鑑定をした。

聖女達はマジックカーペットで移動範囲が広がったみたいで

結構な距離を移動したみたいだった。

川原は懲りたみたいで川から少し離れた木々の少ない場所にいるようだった。

細かな事は直接見てみないと分からないので時間が空いた時にでも行くことにした。


次は私達が獲得した物資の確認、まずは服を確認させて貰った。

ルイード様は昨日変わった見た目の衣装と言っていたけど確かに少し変わった服装だった。

コックさんの服と古代人の男性の服を足した様な感じで、足首と手首の部分は絞ってある。

生地は少し厚手だけど風通しは良さそう。

鑑定で調べた結果簡単なほつれや破れなどは自動で修復してくれるみたいだった。

何着か有り色も緋色や紺色若草色など可愛らしい色でサイズも女の子様なのか私しか着れそうにない。

全部私にくれた物凄く嬉しい、肌が露出している部分がほぼないのだ。

まだ森の繁みの奥にまで入ったのは数回しか無いけど、いつの間にか肌が切れていたり

樹液が付いて少しカブレたのか赤くヒリヒリと痛んだ事もあった。


こんな状況なので諦めていたけど、今回手に入れた服で大幅に改善された。

贅沢を言えば軍手が欲しかったけど流石に無かった。


後は下着も無かったので聖女が用意していた物を使用し続けるしか無い。

寝間着も聖女のドレスを使う、異常に布面積が狭いやつだ。

あれを身に着けて、お義兄様やルイード様と夜のお勉強をしなければいけないのか、

初心者がプロの道具をつけて練習する位に分不相応だと思う。


次は高級な壺とかお皿で聖女様が宝石を選んだ時にこちらが貰ったものだ。

お義兄様がいくつかの宝石の中で黒い宝石を気にしていたけど、

とにかく聖女が最後まで交渉にすら応じなかった。

だけど高級である必要は無いけど壺とかは嬉しい。

いくつかお義兄様が持ってきてくれていたがあればあるだけ良い。

調味料とか漬物とかもチャレンジしていきたい。


何故か聖女が嫌がっていた小さな女神も手に入れたので、

洞窟の奥に神殿風の神棚を作って安置した。

女神像を嫌がる聖女って。


絵画と絨毯で争ったけど絨毯は取られてしまった。

ルー君用に欲しかったのに。

洞窟に絵画ってどうなんだろうって思ったけど意外と神秘的でいいかも知れない。


コンテナ丸ごと一個手に入れた薬草類は医療面で劇的に変わった。

一つ一つ鑑定していくのは大変だったけど王都の薬品より品揃えが良くなる。

あの時は気づかなかったけど魔法薬の最先端の調合本まであったのだ。

温かい場所でしか育たない物もあったのでコンテナの1個は温室に決まった。

少しスペースを貰ってほうれん草も作りたい、流石に場所が狭いのでお試し用に。


薩摩の苗と種もあった、今は夏で植えるのには少し遅いけど

最悪コンテナを丸々一個使えば、芋が細くても苗を増やせればと夢は広がる。

ルシエルと言うか転生前の私は薩摩が大好きだったのだ。


最期は能力が発現するらしい木の実。

私の鑑定で確認した所、【格納】の能力が発現するみたいだった。

魔法鞄程の収納は出来そうに無いけど、収納した物は時間経過をほぼしないみたいだった。

これで冬場の貯蔵や数日悪天候が続いても問題なく過ごせる。

能力の実は私が使わせて貰った、お義兄様いわく採取して僅かな時間で効力を失う薬草とかもあるらしく、

私の鑑定と相性が良かったのと、単純に私が運搬出来る量が少ないのと、

皆と逸れた場合に一番生存率が低いからだった。

お義兄様は魔法で何とでもなるし、ルイード様は転移が出来るが私はただの遭難者になってしまう・・・

木の実を食べてから能力が発現するまでしばらく時間がかかるらしいので直ぐには恩恵が分からない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ