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【完結】サバイバル奮闘記 転生悪役令嬢の逆転劇  作者: 多々野行人
第一章 メイン(乙女ゲーム編)
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12.美しくも賢く、そして愚かな女

資材を確保出来たので拠点を決める事にした。

デュークお義兄様が言うには、

コンテナはまだ幾つかあったので今後流れ着いて来るかも知れない。 


私の鑑定の精度も広範囲にかけると情報が荒くなる

また王国の兵士が上陸した際に状況にもよるが

早めに察知できる事にこした事はない。


それを踏まえてあまり内陸に行く事は出来ない


詳細は分からないけど、

結構好条件な場所の目ぼしがは着いていたので

早めにその場所を押さえたい。


私がいれば聖女は近くに来れないので

その取り巻きも別の拠点に行くしかない。


今となっては、契約魔法様様だ


取り巻きと言えばどうしても

お義兄様にお願いしたい事があったので

私は素直にお義兄様にお願いをしてみた。


「お義兄様にお願いがあるのですが」

「なんだい?」


「可能ならばもう一人味方が欲しいです。」

急にお義兄様の機嫌が悪くなった。

「私一人では不服なのかい?」


「違います、私としても信頼出来ない人の

側に接触するのは嫌なのですが。


王太子が行方不明になっている以上は

間違いなく、王国の兵士も躍起になって捜索をするでしょう。


この島にもいつまでも居られないと思うのです。

王国に連れ戻されて再度冤罪で裁かれるのは嫌なのです。

お義兄様は身内ですので証言としては少し弱いと思うのです。


続けて私は言った。


「ですので国に帰った際に無罪を証明してくれる程度の

関係は築きたいのです。


幸いにも多くの資材を押さえる事が出来ました。

物品により取り引きをして、書に認めて貰えば少しは安心出来ます。


まあ魔法契約でない以上、国に帰った際に知らぬ存ぜぬを主張されたらお終いですが」


「ルシエルの言い分は、分からないでもないが残った男三人がな・・・」


確かに、残った男は脳筋、監禁、俺様王太子様の中で前者二人

私はやった事は無いけど、多分これ乙女ゲームなのよね?

攻略キャラの設定が酷すぎる。

登場してこなかったけど隠しキャラとかいたのかも知れない。


でも所詮は乙女ゲームの世界

悪役令嬢とハッピーエンドを望むキャラなんているわけない

お義兄様は、たとえ義理とはいえ兄妹だから優しくしてくれるんだろう。


この後何とかデュークを説得して、

冤罪を晴らす事にのみ注力していたルシエルも

この時点では気づいていなかった。


この時点で気づけば回避できる未来もあったのだが


プレイヤーが二人になった時点で破綻した乙女ゲーム

攻略キャラが従順に元ヒロインとのシナリオを臨むとは限らないのだ。


自分では気づいて無いがルシエルは絶世の美女

そしてここは無人島

もはや乙女ゲームの強制力に囚われていた

攻略キャラという獣は解き放たれた。


その獣たちがルシエルを求めて狙って襲って来ない保証などない


既に自分は一匹の獣に狙われている事に気付いてすらいない


この後ルシエルは複数の獣に狙われて

追い詰められて、愛を囁かれながらなぶる様に

甘噛みをされるかも知れないのだ。


今であれば最低限の被害で済んだのに。


この後にルシエルは自分の愚かさをしる


これは、サバイバルゲーム弱肉強食の世界

簡単に狩られる獲物などいないのだ

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