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陥落_5
ラントは占領した大佐の部屋を
我が物顔で使う様を水晶玉の
向こうの連中に見せつけた。
「ここの偉い奴に頼んだが
遅かったのでな。
自分で伝えることにした。
ああ、心配するな?
砦を一つ潰したが、
ここの兵士どもは
誰も死なせてない。
もったいないからな」
「貴様、どうやってーー」
「そういうのは要らん。
王国?を潰すときに
似たようなことをした」
幹部が話している途中でも
関係なく、
ラントは手をひらひらさせて、
それ以上話すのを止めさせた。
「相互で連絡できる技術は
純粋に素晴らしいが、
俺は言う側、お前たちは聞く側。
お前たちが何を思っても知らぬし、
何を言っても聞くつもりはない。
面倒だ、無駄な問答など」
相手の地位を全く考慮しない
傍若無人さから何を言っても
無駄だと理解した幹部たちは、
呆れて言い返す気にもならなかった。
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