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提供_5

ヒメに強く申し立てられ、

兵士は怯んだ。

ついその指示に従ってしまうくらいに。

「おいおい、本気か」

その後ろでラントが笑う

「まさか本気で撤退する

つもりじゃないだろうなあ?」

「なら、攻撃をやめてくれる?」

「断る。強者が弱者に忖度する理由がない」

ラントはヒメから兵士に視線を移す。

「お前はどうだ。兵士だろう。

外敵が来れば真っ先に戦う者だ。

それを小娘に気圧されたぐらいで

素直に言うことを聞く腰抜けなのか?」

ラントに煽られ兵士は戦意を取り戻す。

けれど、絶対的な実力差も無視することは出来ず

勇猛に言い返すこともできない。

前にも後ろにも行けない姿を見てヒメは言った。

「撤退は恥ずかしいことじゃない。

敵を倒すことだけが兵士の存在理由じゃない。

人を守ること、自分を守ることも

兵士の役目。思い出して。

なんのために志願したか」

ヒメの言葉に兵士たちは

ハッとさせられた。

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