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ヒメはえぐれた地面を指差して
敵の増援全員に聞いた。
「正直に言ってほしい。
この中にこれと同じ事が
出来る人はいる?」
わざわざ攻めて来た相手に
答える必要は最初からないが、
誰も名乗りでなかった。
「いないなら、まず話を聞いてほしい。
私たちはあなたたちを
殲滅したい訳じゃない。
ただこいつが、強い相手と戦いだけ。
だから、戦える場を用意してもらいたいの」
「おい、何を勝手に決めている。
俺の段取りを乱すな」
後ろから抗議を受けたが、
ヒメはかまわずに続けた。
「もちろん、その伝言だけ預かって
帰ったら、上から良い顔をされないと思う。
だから、こちらから
もう一つ手土産を渡したい」
「手土産とは?」
敵の一人がヒメに聞く。
「こいつが使う魔法の開示よ」
その返答に兵士たちはざわめき始めた。
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