突破_2
「何だよ、これ」
隣の砦から増援に来た兵士たちは
その惨状を見て言葉を失った。
目的地だった砦が
消えてしまっていたからだ。
何度も地図を見直しても、
確かにそこにあったはずなのだ。
しかし影も形もなく、
あるのは大きな怪獣が
かぶりついた跡のような
楕円形の窪みが地面に残っているだけ。
敵が少数と聞いて余裕を見せていた兵士は
得体の知れない敵に戦慄する。
「お、増援か?」
気の抜けた声でやって来た兵士たちを
迎えてくれたのは女二人と男一人。
状況を考えて、敵か味方か
見定めるまでもなかった。
「ちょうど今、片付けたところだ。
俺はまだまだ相手してやれるが、
その前に聞きたい。
ここにいた奴よりお前たちは強いのか?」
敵と思われる相手が目の前にいる。
そして、自分たちに課せられた任務は
隣の砦の防衛を援護し、
おそらくはこの男を撃退させることである。
しかし、本能で理解している。
絶対に勝てない。抗戦を一瞬で諦めた。
ならばどうするべきか、
困っているところに男の隣に立つ
少女が間に立った。
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