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接戦_4
連合国はいわば小さな集落の集まりである。
軍事力、経済力、人口など、集落としての力で
連合国内の順位が変わる。
そして《紅蓮》がいた集落は
そのほとんどが乏しかった。
それでも真ん中より少し上の順位でいたのは
《紅蓮》一人の戦力が他多数の集落の戦力より
強かったからである。
そのため、国内で彼を知らない者はいなかった。
若いことも相まって、彼に憧れる若者も多い。
青年兵士もその一人で、
負けた話など信じたくなかった。
「ほんと、バカなって感じだよね。
これからって年の子がボクたち大人の采配ミスで
死んじゃうなんて。全く、不甲斐ない」
若々しく話す老兵が、
この時は年相応の哀愁を漂わせて
若者の死を悼んだ。
「読み切れなかった、
不甲斐ない上官のボクだけど。
断言できる。
この砦は落ちる」
「なぜ、そう思われるのですか」
「だって今、お隣の砦で戦ってるの。
その敵さんだもん。それ以外考えられない」
「!?」
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