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接戦_1
ラントが侵入し破壊した隣の砦では
襲撃を受けて兵士たちが慌ただしく動いていた。
「戦況は?」
胸に勲章を一つ下げた中年兵士が
後ろをついてくる兵士たちに聞いた。
「拮抗していおります。
しかし、敵は少数で、
こちらから増援部隊を編成しておりますので、
勝利は時間の問題かと」
「今、勝っているのか、勝っていないかを聞いているんだ!」
「……勝っておりません」
中年兵士が振り返って、答えた兵士を蹴り倒した。
「ふざけるな! もしあそこが落とされたら責任を取るのは俺なんだぞ!
なんとしてでも! 早急に! 撃退しろ!」
「大佐」
怒鳴り散らす中年兵士を野太い声が呼んだ。
大佐と呼ばれた兵士は振り返って、にこやかに答えた。
「これはこれは少将閣下。何かご用でしょうか」
「いや。なんだか大変そうですし。
手伝えることはないかなって思いまして」
少将、茶色の軍服を着た壮年の男は
階級が下の大佐の機嫌を伺った。
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