襲来_1
隣国に送った使者から使者の代表が
殺害されたことと宣戦布告を受けたことを
聞き、連合国で会議が開かれた。
緊急時の対応はどこの国でも同じだが、
王国と違い、遠隔通信による声だけの
話し合いで行われていた。
「情報によると王国もこのように
攻められて負けたらしいではないか」
「布告を鵜呑みにするならば、
まさに今日、攻めてくるはずだ。
いつ何が起きても対応出来るよう整えておけ」
数人は準備を急ぐよう促すが、
全員ではない。
大半は王国が一人に征服された事自体、
偽情報だと疑っていた。
しかし、そう思っていられる状況ではなくなった。
「報告します!
国境で戦闘が開始されました」
「宣言通りか。数は!」
「一人です」
「たった一人だと?
まさか乗り込んできたというのは」
「新王ラントです」
「ありえん。
王、自ら出陣するなど前例がない!」
情報通りラントが規格外である説、
巧みな戦術でそう見せられている説。
あらゆる憶測が飛び交う中、
一人が報告した兵士に聞いた。
「仮にその者が来ていたとして、
どうやってここまで来た?
途中の街道や街に
監視役を置いていたはずだろう」
全員がそれを疑問に思い、
兵士の言葉を待った。
「目撃報告によると、その……」
兵士は答えにもたついていた。
「なんだ、はっきり言え」
「それがその。空から降ってきた、と」
一同は言葉を理解できず、
頭にはてなを浮かべた。
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