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紅蓮_5
ラントが攻撃を仕掛けては
避けられ反撃を受ける。
さっきまでと同じ構図で戦いが続いていく。
「まだまだぁっ!」
違う点はラントの攻撃が
さらに大振りになった点である。
破壊力は増した分、避けやすくなった。
攻撃後の硬直を狙い撃ちして、
先ほどより大きな爆発をみまう。
圧倒的な王子の優勢に見えたが。
先に顔をゆがめたのは王子の方だった。
「どうした。なんだか苦しそうだな」
ラントはひと際強めの、
振りの大きい拳を繰り出す。
かすっただけでバラバラになりそうなパンチを
すり抜け、完全にラントの背後を取った。
しかし、王子は何もしなかった。
「どんな気分だ? せっかくの技術が
ただの物量に押し流されるというのは」
腕で背後の敵を薙ぐ。
これも当たらないが、
常にラントのそばを張り付いていた王子が
ここへ来て距離を取った。
「理解したか?
より多く持つ者が優先的に
望みを得られる資格。これが力だ」
ラントは固く握りしめた拳を
王子に見せつけた。
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