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悪手_5

ラントは王子に指をさした。

「悪いが盗み聞きした。

お前は臆病者らしいな。

だが、正しい選択をしたと俺は思う」

続いて王子に進言した付き添いを見て

鼻で笑った。

「今、攻めれば最小限の犠牲で済む?

馬鹿か。とんだ悪手だ。

直後ならともかく、もう落ち着いて

回復しきった相手が楽に倒せるわけがあるか。

楽にこの国を潰すなら、様子見一択だろうが。

なにせ国家としまともに機能してないんだ。

もう少し放って置くだけで自壊していくぞ?」

だから、ラントなら逆に攻める。

楽な勝利より激しい戦いを求めているからだ。


「臆病だろうがお前は有能だ。

身のほどを知る有能は嫌いじゃない。

死ぬには惜しい。だからさっきの選択だが

王子(お前)が生き残る方を選んでくれると

俺としては嬉しいんだが?」

使者に手を上げた事実は作った。

これにより連合国にケンカを売ったとして、

戦争は避けられない。

ラントの望む結果は得られた。

だから、本当に、本心から、

王子に生き残って欲しいと願っていた。

「ありがとうございます。

そこまで私を評価していただいて」

王子は謝辞を返した。

「しかし、臣下を残して去るわけにはいかない。

あなたの相手は私一人で十分だ!」

「王子!」

「下がれ! 彼と一騎討ちがしたい」

身を案じる臣下を制して

臆病者の王子が前に立つ。

「そう言ってくれると信じてたぞ、

身のほど知らず!」

ラントは喜々として王子に殴りかかる。

「身のほどを知らん有能は、大好きだ!」

岩のような拳が落とされ、隠れ家が大爆発を引き起こした。

読んでいただきありがとうございます。


今後も掲載する予定です。


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