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攻め手_3

ラントは、自他共に認めるバカである。

しかし、考えられない人間ではなかった。

「俺にとって連合国は未知だ。

人が多い以上の情報がない。

だから、段階を踏む必要がある。

向こうの戦力を小出しにさせ、

思想や強さの度合い、そういったものを

理解していくつもりだった」

そこでヒメはラントの意図を察した。

「なるほど。それで売るなんて言ったのね」

植民地化にしても、殲滅にしても、

連合国の中程度の兵が送られ、各地に分散される。

それらと戦い、連合国を知るつもりだったのだろう。

「何が友人よ。戦う気まんまんじゃない」

「戦場で会えば敵味方関係なくみな戦友だ。

心ゆくまで遊び尽くしたいと思っている」

意気揚々に語るラントを見てヒメは呆れる。

「向こうも分からなかったでしょうね。

まさかこんなバカなことを考えてたなんて」

「そうかもな。だが奴らは、

今の俺が一番されたくない手を取った」

連合国との話し合いで使者たちが

返した答えは『相互不干渉』だった。

関わらないから関わるな。

あくまで使者の個人的な意見で

国の総意ではないが、

彼らははっきりとラントを拒絶した。

「こうなった以上、こちらが先手をとる」

「まさか、さっきの返事が

気に入らなかったからって

逆ギレしてはないでしょうね」

「そんなわけがあるか」

ラントはすでに臨戦態勢を取り、

指を鳴らしている。

「俺が連合国側なら打って出るからだ」

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