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隣国の使者_3
使者たちの驚く顔を笑い、
彼らを小馬鹿にしてラントは言う。
「現実的な要求だ。
今、この国がどういう状態か、
知らないわけじゃないだろう」
窓の外を指して言う。
「政府の実質的崩壊と計画性のない軍縮。
国としての機能をなくしたくせに、
奴隷にできる人間はたくさんいる。
しゃぶりつくすのにこれほど良い国はない」
『奴隷にできる』と、また攻撃的な発言を
するラントに先頭の使者が恐る恐る聞いた。
「仮に。仮に我々がそうしたいと申し出た場合。
あなたはどうされるのでしょうか」
「受け入れよう」
「はぁ!?」
両腕を広げて迎え入れるラントに
言葉遣いも忘れて全員が驚愕する。




