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隣国の使者_2
話を始める前にランドが
平手を前に出した。
「固苦しい世辞も言い回しもいらん。
連合国は俺に何を求めるか。
それだけ話せ」
「……分かりました。多少くだけた具合で
発言いたします」
使者からの話をまとめると、
友好的、経済的な国交を深めていこう
といったマトモな内容だった。
しかし、話が続くにつれてラントの
顔が険しくなる。
ラントは話し終わりを待って、答えた。
「それだけか? もっとあるだろう。
正直に言え」
「いえ。私どもにはこれ以上に
望むことはありません」
「本気か? 本当にそう思うのか?」
怪訝な顔で問われ、使者たちは困った顔をする。
「あるだろう。例えば、
『植民地化したい』とか」
あまりに攻撃的な言葉に使者たちは
ギョッと顔を強張らせた。




