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終戦_1
何層も結界がかかった講堂に
着飾った貴族たちが息をひそめて隠れていた。
気取られないよう外部との連絡を遮断したが。
それが逆に自分たちを不安にさせる。
突如現れた侵略者は無事倒せたのか。
きっと勝てる。
そんな希望はあっさり壊された。
「これで隠れてるつもりか?」
結界はことごとく破られ、
気休めで作ったバリケードは
難なくこじ開けられた。
ここへ避難した貴族たちがラントを見る。
文字通り泣く子も黙らせる威圧が、
幸いにもパニックを起こさなかった。
おとなしくする貴族たちにラントは尋ねた。
「俺はお前たちの敵だ。
俺に挑んだ王も敗れてこのザマだ。
喜ばしいことになんと生きている。
さて、お前たちはどうする?」




