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決戦_2
「掃射始め!」
光線、光の玉、何かの塊。
数にまかせた攻撃がラントを襲う。
逃げ場はない。しかし。
元より逃げるつもりはなかった。
頭を腕でかばい、全身で受け止めた。
「見られている。小手調べの『挨拶』か。
だが前座は飽きた。間引かせてもらおう」
ラントは拳を握り、横に薙ぐ。
遅れて突風が吹き、
雑兵たちが空高く舞い上がった。
包囲網は完全に崩され、道が出来上がった。
「進むか。まさかこれで終わりとは思えん」
二人は第一陣を瞬殺し、歩き始めた。
開かれた大通りを進んでいくと
ある地点でラントは鼻をならした。
「お前は止まれ。そこで見ろ」
アイサを立ち止まらせ、
一人で先を歩く。
「さぁ、次は何をしてくれる?」
ラントは経験から戦場の臭いを嗅ぎとっていた。
姿は見えないが物陰に隠れて
自分を囲んでいることが分かる。




