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決戦前夜_1
大胆な宣戦布告をしたラントたちは
首都の外壁近くで焚き火を囲んでいた。
「つまらん。つまらんぞ。
やはり日を待たずに攻めるべきだったか」
頬杖をついて考えていたラントは
焚き火をいじるアイサが目についた。
「おいお前、何か面白いことをしろ」
「『面白い』が分かりません」
「俺が笑えることだ」
「ごめんなさい。出来ません」
「俺の言うことに逆らうのか?」
ラントは威圧して強要するが、
アイサは首を横に振った。
「私はラント様を
倒せるくらい強くありません」
「…………ふん。
その通りだ、よく分かっているな」
不愉快そうに吐き捨てたが
それ以上のことはしなかった。
「なぜ俺がお前を連れて来たか、分かるか?」
しびれを切らせたラントは
自分からアイサに話しかけた。




