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魔術士の世界_1
「話を整理すると。
今は俺が封印された1000年ほど後で
一般的に俺は伝説上の存在だった。
お前たちの国はすごい魔術師が
興したところで
剣や斧で戦うものはおらず
戦闘は全て魔術だより。
しかし、魔術とは日常的に使われる
一般的なもの。
高位魔術を使える魔術師は少ないが
低位魔術ならばほぼ誰もが使っている。
そういうことだな」
「はい」
「ふむ、そうか。そうか」
男はアイサから聞いた情報を吟味する。
そして、大きくため息をついた。
「予想通りというか、期待外れというか。
正直、失望した」
「何がでしょうか」
「お前たちの怠慢さに、だ。
1000年も経っていて何をしていた。
もっと俺の予想外なことを当たり前のように
してこなければつまらんぞ」
「……ごめんなさい」
アイサに対して言ったつもりはないのだが
何故か彼女は男に謝った。




