表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
147/301

胎動_5

受けた者は多かろうが、

被害らしい被害は皆無のように見える。

そこへ苦しげに倒れた男が一人いた。

「うっ、うぅおっ」

ラントは大の字で空を仰ぎ、

息を切らしていた。

「はは。ははは。やりきった。

これは、なかなかに堪えるな」

先の技の反動か、ずいぶんと

体力を消耗していた。

「はは、なら…逃げるか」

ラントは笑いながら踵を返す。

「待て。そんな勝手が

まかり通ると思うのか」

総司令に代わり副官が

ラントを呼び止める。

「通らんな。だから逃げる。

敗残兵らしく尻尾を巻いて

逃げるつもりだ」

「させるものか。

お前には果たすべき責任が

山ほどある。このまま黙って

行かせるはずがないだろ!」

「ふむ」

少し考えて、ラントは向き直った。

「なるほど、もっともだ。

俺が放棄するかは別として、

敗者に要求することは正しい。

戦死者への弔問ならば

この場で果たそう。本当に御愁傷様だった」

ラントはなんとその場で頭を下げた。

「しかし、聞くがお前たち。

そんなことにかまけてられる

暇があるのか?」

「なんだとーー」

その時、どこかから地響きが聞こえた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ