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胎動_4

ゴゴゴと低い地鳴りが響く。

何が起きているかは分からないが

止めないわけにはいかない。

飛び出すための力を

足に込めた瞬間、重圧に潰されて

地面に這いつくばった。

「焦るなよ。ここから面白くなるんだろうが」

何もさせてもらえず

ただその時が来るのを待たされる。

大地の揺れとラントから

発せられる光が強くなる。

「《破天》!」

そして、連合国ならびに

元魔術王国ウィザルド全土が

光に飲み込まれた。


光は概ね平等に飲み込んだ。

男も女も貴族も物乞いも。

全て(・・)を飲み込んだ。


一瞬のことで事態が呑み込めなかった。

痛みもなく目の前が真っ白になったせいで

自分はすでに死んでしまったと勘違いした。

「……何とも、ない、のか?」

何も変わっていない。

自分も部下も、光に呑まれる以前と

変化がなかった。

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