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幕引き_1
無敵と思わせる強靭な身体を
大剣が貫いた。
透明化が解けていく剣先が
ラントの背中から血を垂らして
形を現した。
「はぁ、はぁ、はぁ」
息も絶え絶えに総司令は
ラントの胸板に寄りかかる。
その肩にラントの手が伸びる。
「見事。見事やりとげたな」
ラントは穏やかな表情で
総司令の肩を叩いた。
さすがのラントも重症で
口の端から血を流す。
「俺の完敗だ。認めよう。
良い戦いだった。俺はもう、
満足だ……」
ラントは空を仰ぎ、
戦いとその敗北の余韻に浸る。
細く長い深呼吸を一つついて、
ゆっくり目を閉じていった。




