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決着_2
「少佐。目標が何か喋っています」
レンズ越しに若い兵士は
となりで狙撃銃を構える上官に報告する。
「ふっ。お褒めに預かり光栄だよ」
「え、唇読んでるんですか?
というか裸眼なのに見えてます?」
「いや見えんよ。ただなんとなく
そんなこと言ってそうだから
それらしく返してるだけ」
「はぁ。そういうもので、いえ、すみません。
そのようです。向こうはこっちの
言葉が分かるみたいで
明らかにこっちの目を見て話してます」
「ほほう。さすがだねぇ」
「――――」
「無茶を言わんでくれよ。もう僕は老兵だ。
こうやって横槍を入れて
出鼻を挫く程度しかできん」
言いながら少佐は再装填し、ラントにもう一発狙撃する。
「そもそもね、僕ごときが倒せるなんて思ってないんだよ」
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