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決着_1
地面の土をまき散らし、
煙がもうもうと立ち上る。
爆発に飲まれた総司令は分からないが
もう一人の安否は彼が支える大岩を見れば
一目瞭然であった。
「あっけない。幕切れだった」
大岩は持ち上げられたまま、落ちていない。
つまり、それだけの力を残した状態で
生存しているのだった。
ゆっくりと煙が晴れる。
ゆらゆら曲線を描いて霧散するその隙間を
細い筋が真っ直ぐ高速で通り抜ける。
パシッ
ラントはそれを二本の指で挟みこんだ。
「二度はくらわん」
急所を狙って撃たれた弾丸をそのまま固定し、
撃ってきた場所を逆算して見つける。
「自らの首領すら囮に使った点。
確実に戦況を有利に運ぶための容赦のなさ。
同胞が倒れても耐え続けた精神力。
どれも素晴らしかった。評価はする」
遥か遠方の相手に向けてラントは賞賛した。
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