134/301
希望_5
透明化を解き、
総司令は両手で大剣を構える。
「輝け、アスガルド!」
構えた剣が輝き、虹色の光を発した。
「それは何だ? 魔法か?
それとも剣の銘か?」
「答える義理はない!」
雄たけびを上げて総司令自ら、
ラントを討ちに来る。
「心意気は良し!
だがそんな剣筋ぬるいわ」
大きさ故の重さから威力も強そうだが
反面、軌道に予想がつきやすく
振り始めから狙いは読めていた。
筋量の少なく致命的な部位、
喉か眼球。
剣先が届く前にラントは
唯一自由に動かせる左手で
横から鷲掴みにした。
触れた瞬間、嫌な振動が
腕を通じて鼓膜に響く。
「ヌゴゴゴゴッ。なんじゃこりゃあ!?」
ガラス同士を擦り合わせた時の、
直接鼓膜を引っかくような音が
ラントを苦しめた。
読んでいただきありがとうございます。
今後も掲載する予定です。
ブックマーク、評価、感想を
どうぞよろしくお願いします。




