133/301
希望_4
「なんだ、何が俺を攻撃した!」
喉に強い衝撃を受けたが
それが何かは分からない。
鋭く強烈な一撃で人為的なものでないはずがない。
(ここでもダメなのか)
「くっ」
姿は見えないが本能で分かる。
誰かが自分を狙っている。
「落ち着け考えろ。障害物の多い今の環境で
高速移動や瞬間移動は得策ではない」
移動で視界から逃げていないとするならば
「見えなくなる、だな!」
身体機能が戻りつつあり、
片手を虚空へ突き出す。
「ぐあっ!」
「見えん! だが触れた。
小賢しい真似をしてくれたな」
見えない何かが落ちて埃を舞わせる。
やがて実体を映し出し男が剣を
地面をついて立ち上がった。
「これほど早く見破られるとは。
ならば潔く、勝負だ!」
「望むところ!」
おそらくは最後の一合に
連合国の総司令がラントに挑んだ。




