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希望_3
何十人味方が倒れたか。
それを考える余裕もなく、
残った連合国軍は
ラントに特攻をかける。
手足を封じたのに口だけで
攻撃する離れ技をされたが、
逆に思えばそれだけラントも
切羽詰まっている状況ということ。
自滅を覚悟した突撃で
勝敗を押し流す。そのつもりだった。
事実、本来は束になっても
成果を出せない雑兵でも
ラントの体に傷を残せる。
兵の質ではなく量がラントを苦しめた。
「俺はそこまで、甘くはないぞ!」
持ち上げた岩にヒビが走る。
指先から伝わる力が全体を
デタラメな方向へ押し込み、
極限まで固められた岩を
粉々に爆散させた。
大小入り混じった石が降りそそぎ、
突進する兵の足を止めた。
「仕切り直す」
拳に力を込め、周りの一切を吹き飛ばす
一撃を用意する。
「もう一度、うおっ!?」
構えたラントが何かに弾かれて飛ぶ。
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