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希望_1
大岩の重さに耐えるラントに
2発目の銃弾が飛んでくる。
理屈より先に戦場を生き抜いた
カンが察知していた。
手足が塞がり身動きの取れないラントは
めいいっぱい力を込めて全身を固めた。
着弾し脇の下にめり込む弾丸。
しかし、ゆっくり押し返され
穴を作らずラントの足元に転がった。
この程度の攻撃、通常ならいくら受けても
ダメージのうちに入らない。
しかし、
「ごほっ」
頭が回らなくて十分に力を出せない
今の状態だと死にこそしないが、
青あざを作って吐血するほどには響いた。
明らかに、弱っている。
(今しかない!)
おそらくは誰かからの援護のおかげで
ラントに致命的な傷を負わせた。
それを通せたのは他でもないラントが
油断していたからだ。
二度はない。
無理を押してでも攻めなければならない。
総司令は誰よりも早く立ち上がった。
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