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魔術師_5

さらに締め付けが強くなり、

男は声を出すことすら辛そうだった。

「おのれ小賢しい。

こんな封印なぞなければ」

「まさしくその通りかもしれんが。

本来鎖とは獣を縛り従わせるもの。

当然の結果である」

「残念、ここまでか」

男は抵抗を止めた。

「ならばまず封印を解こう」

「何?」

「ふんっ!」

男は息を止めてその場で力んだ。

「まさか」

男を苦しめた鎖が

内側から盛り上がる筋肉のせいで

悲鳴を上げる。

その限界を迎えた瞬間、

鎖は粉々に引きちぎられた。

「そんな馬鹿な!?」

老人は原因を考えるより先に、

男を封じようとした。

老人が最も得意とする重力魔術、

高位の魔術師でなければ使えないほど

強力で、男を苦しめた実績がある。

経験による正しいではあったが

今回に限り、その選択は間違いだった。

「それはもう飽きた」

強烈な拳が一発、

老人のみぞおちにめり込んだ。

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