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獣狩り_7

ラントが掲げる岩は

膨張と圧縮を繰り返し、

高密度の塊になっていく。

「安心しろ。自重したいが

俺はかなり甘い。

痛みを感じる間もなく平等に

消し去ってやる。

皆、同じ『弱者』という罪人ならば

その罰も等しくあらねばならんからな」

たった一撃でこの国を滅ぼす。

討ち漏らしのないよう、

丁寧に丁寧にラントは岩の

質量を増やしていった。

「罪とか、罰とか……

お前は何を言っているんだ」

総司令は地面に爪を立てて

顔を持ち上げる。

「俺たちはただ普通に

生きていただけだ!

誰も! 何も! 罪なんか犯していない!」

焼けるようなのどの痛みに耐え、

総司令はラントに訴えた。

「…………それが分からんから。

お前たちは罪人なのだ」

その言葉を言うときに

どんな表情をしていたか。

それを知るのは総司令だけだった。

総司令は呆然としてそれ以上、

何も言えなかった。

「このくらいにするか」

岩の膨張を止め、巻き上がる砂が

一斉に落ちた。

後は仕上げの圧縮をかけて

打ち上げるだけ。

落下して地面に衝突すれば

余波で国をまるごと破壊できるはず。

そういう手はずだった。

「ん?」

彼にしか分からないが

押しかためた岩が内部で

ずれた感覚がした。

不意に見上げ、

引いた顎を前に出した。

バヒュンッ! と空気を裂く音がする。

音がして、ラントの顔が

不自然な角度で曲がった。

読んでいただきありがとうございます。


今後も掲載する予定です。


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