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獣狩り_5
ラントが王国の秘術を模倣して
発動した技は元と同じく、
白い杭が通過した部位に
痛みを与える効果があった。
目視出来るが実態はなく、
そのため防ぎようのない攻撃だった
そのせいで連合国兵は
全員これの餌食になり
地面に倒れた。
そのまま間を置かずラントが追撃、
とはならなかった。
「ふはは、良い痛みだ」
見ると、ラント自身も白い杭に
突き刺されていた。
太い刺が何本も体中を貫き、
この場の誰よりも激しい痛みに
苛まれているだろう。
加えて、広範囲に行使したことで
ラントは息を荒くした。
無尽蔵に思えたラントのスタミナが
ここに来てようやくそこを見せたのだ。
しかし、
「誰かいないか?」
今が敵を討ち取り手柄を立てる最大の
チャンスなのに誰も名乗り出なかった。
隙を作ったラント自身が
その勇者の出現を期待したが、
それは裏切られた。
「つまらん」
呼吸を整え、回復してしまったラントは
手を空に掲げた。
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